ポルシェ911カレラS(前編)

2016.03.31 谷口信輝の新車試乗 SUPER GTやD1グランプリなど、数々のモータースポーツシーンで活躍中のレーシングドライバー・谷口信輝が、歯に衣を着せず、本音でクルマを語り尽くす! 今回の試乗車は「ポルシェ911カレラS」。3リッターの水平対向6気筒ターボユニットを搭載する新型のハンドルを握り、その魅力を考えた。

ポルシェは“へこたれない”スポーツカーだ!

「僕はポルシェのドライビングスクールを時々お手伝いさせてもらっているんで、わりとポルシェはいろいろと乗っていますよ」と語る谷口信輝。端的に言って、その魅力はどこにあるのだろうか? 「ポルシェのいいところは、サーキットを走らせても簡単には“へこたれない”こと。エンジンの水温、油温、それからギアボックス、ブレーキと、温度の許容レベルがものすごく高いところに設定されているんですね。だから、サーキットで連続走行してもまず問題が起きない。これが、ダメなスポーツカーだったらブレーキとかがすぐに“へこたれる”。これこそ、ポルシェのすごいところですよね」

もうひとつ谷口が挙げたのは“wrong end”とも呼ばれる911特有のリアエンジン・レイアウトについてだった。「これこそポルシェのこだわりでしょ? でも、彼らはずっとリアエンジンを熟成し続けてきた。おかげでリアのトラクションは本当にものすごい。今日はあいにくの雨で、しかも最初はタイヤが冷えていたから、トラクションコントロールを切って発進すると結構ホイールスピンしていたけれど、ちょっと走ってタイヤを温めさえすれば、こんなにパワーがあるクルマをぬれた路面で走らせてもすごいトラクションが得られる。二輪駆動でこれほど高いトラクション性能を持っているクルマは、めったにありませんよね」

続いて谷口は最新911のハンドリングについて語り始めた。「タイトなワインディングロードを走っていてもノーズがすっと入っていくでしょ? それなのに高速域のスタビリティーも高い。要は得意とするスピードレンジが広いんですよ」 もっとも、谷口くらいの腕利きになれば、どんなスポーツカーでも乗りこなしてしまうはず。しかし、決してスキルの高くないドライバーが乗っても安全にスポーツ走行を楽しめるところがまたポルシェのすごさだと谷口は訴える。

 
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ポルシェ911カレラS
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4499×1810×1295mm/ホイールベース:2450mm/車重:1450kg(DIN)/駆動方式:RR/エンジン:3リッター水平対向6 DOHC 24バルブ ツインターボ/トランスミッション:7AT/最高出力:420ps(309kW)/6500rpm/最大トルク:51.0kgm(500Nm)/1700-5000rpm/タイヤ:(前)245/35ZR20 (後)305/30ZR20/車両本体価格:1584万1000円
ポルシェ911カレラS
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4499×1810×1295mm/ホイールベース:2450mm/車重:1450kg(DIN)/駆動方式:RR/エンジン:3リッター水平対向6 DOHC 24バルブ ツインターボ/トランスミッション:7AT/最高出力:420ps(309kW)/6500rpm/最大トルク:51.0kgm(500Nm)/1700-5000rpm/タイヤ:(前)245/35ZR20 (後)305/30ZR20/車両本体価格:1584万1000円 拡大
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