メルセデス・ベンツE200アバンギャルド スポーツ(FR/9AT)
お手本になるセダン 2016.08.30 試乗記 7年ぶりにフルモデルチェンジした、メルセデス・ベンツのミドル級セダン「Eクラス」に試乗。最新の運転支援システムや高効率なパワーユニットを搭載する「E200アバンギャルド スポーツ」の印象を報告する。 拡大 |
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ゴールに一番近いやつ
先進的な運転支援機能が話題の新型「メルセデス・ベンツEクラス」。体験してみると、確かに先進的だ。「誤解を招かぬようこの段階の機能を自動運転と呼ぶべきではない」という意見には賛成だが、現在日本で市販されている乗用車の中で最も自動運転に近い性能を備えているのは事実だ。
前車を検知し一定間隔を保って追従し、完全停止にまで対応してくれる、いわゆるアダプティブクルーズコントロールの精度が非常に高く、安心感がある……のみならず、完全停止後、30秒以内に前車が再発進すれば、アクセル操作なしで再発進してくれるようになった。
また、道路の白線を検知して自車を車線中央に保つべくステアリング操作をアシストしてくれる。車線が不明瞭でもガードレールや反射柱などの道路と平行な“何か”を可能な限り検知してアシストしてくれるのだ。さらに、ウインカーを出せば、自車の斜め後ろに車両がいないのを確認したうえで、クルマが自動的に車線変更してくれる。ただ、車線変更完了後に自分でウインカーを戻さなくてはならないのは面倒……あ、もうそんなことすら面倒になるなんて、人間、一度楽で便利なものを味わうと、もうそれ以前には戻れないんだなと思わせる。
試乗したのはE200アバンギャルド スポーツ。「C200」に載るのと同じ2リッター直4ターボエンジンは、音と振動は「やっぱり4気筒なんだな」と思わせるものだが、車重がC200よりも160kg重いE200に載せてもよく走る。ATが7段から9段に進化しているのもその一因だろう。
もっとパワフルなのが欲しいなら、同じエンジンの高出力バージョンが載る「E250」、もしくは新開発の2リッター直4ディーゼルターボが載る「E220d」を選べばいいし、パワフルかつ高級なのが欲しいなら3.5リッターV6ガソリンターボが載る「E400」を選べばいい。4WDもある。「ステーションワゴン」も出てくるだろう。当然AMG仕様も出る。この先7~8年、このW213型Eクラスが世のセダンのお手本として君臨するわけだ。
(文=塩見 智/写真=郡大二郎)
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【スペック】
メルセデス・ベンツE200アバンギャルド スポーツ
全長×全幅×全高=4950×1850×1455mm/ホイールベース=2940mm/車重=1740kg/駆動方式=FR/エンジン=2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ(184ps/5500rpm、30.6kgm/1200-4000rpm)/トランスミッション=9AT/燃費=14.7km/リッター(JC08モード)/価格=727万円

塩見 智
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