フェラーリ488GTB(前編)
2016.09.22 谷口信輝の新車試乗 SUPER GTや86/BRZ Raceなど、数々のモータースポーツシーンで活躍中のレーシングドライバー谷口信輝が、本音でクルマを語り尽くす! 今回の試乗車は「フェラーリ488GTB」である。670psの3.9リッターV8ツインターボユニットを搭載するミドシップフェラーリを谷口はどう評価するのだろうか?フェラーリに再挑戦!
谷口信輝がフェラーリに試乗するのは、これが2回目。前回、「カリフォルニアT」に乗ったときは完全なウエットコンディションで、谷口は「怖い! 怖い!」を連発しながらも、「ドライのときに乗って、いつかこのクルマを手なずけたい」と口にしていた。
あれから数カ月を経て、再び谷口がフェラーリと対面するときがやってきた。今度の試乗車は488GTB。そして路面コンディションは、谷口が期待したとおりのドライである!
ところが、試乗を終えて488GTBのコックピットから降りた谷口の表情はうつろだった。
「こわーいよ、これ」
スーパーGTのGT300クラスでタイトルまで獲得し、ドリフト界でもその名を知らない者はないとされる谷口に恐怖を植え付けるとは、いったい488GTBはどんな振る舞いを見せたのか?
「だってもう、普通に走っているだけでも(トラクションコントロールやスタビリティーコントロールの作動を伝える)ランプがピカピカしているんだもん。だから絶対に『このクルマで攻めてやる!』なんて気持ちは起きませんよ」
つまり、谷口は“ドリドリ”で488GTBを走らせようとしたのか?
「いやいや、全然滑らせていませんよ! 滑らせていないけれど、ランプがチカチカつきっぱなしなんです!」
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