レクサスの新型ラグジュアリークーペ「LC」発売

2017.03.16 自動車ニュース
「レクサスLC500」
「レクサスLC500」拡大

トヨタ自動車は2017年3月16日、レクサスブランドのラグジュアリークーペ「LC500」「LC500h」を発表し、販売を開始した。

低重心とワイド感が強調されたエクステリア。全11色のボディーカラーが用意される。
低重心とワイド感が強調されたエクステリア。全11色のボディーカラーが用意される。拡大
「LC500h“Lパッケージ”」のフロントシート。表皮には本革が採用されている。
「LC500h“Lパッケージ”」のフロントシート。表皮には本革が採用されている。拡大
運転時の高揚感を意識してデザインされたインテリア。写真は上と同じ「LC500h“Lパッケージ”」のもの。
運転時の高揚感を意識してデザインされたインテリア。写真は上と同じ「LC500h“Lパッケージ”」のもの。拡大
Cピラー部には、ルーフが浮いているように見えるデザイン処理が施されている。
Cピラー部には、ルーフが浮いているように見えるデザイン処理が施されている。拡大

基本性能を徹底追求

従来にない高い目標を掲げ、開発の仕組みを変え、新技術へのこだわりを持って取り組んだ結果生まれた、新世代レクサスの変革を象徴するフラッグシップクーペ「レクサスLC」。“LC”はLuxury Coupeの頭文字であり、LexusのChallengeをも意味しているという。

エモーショナルな走りとデザインを実現するために開発された、新世代の「GA-Lプラットフォーム」に載る4座クーペボディーは、全長×全幅×全高=4770×1920×1345mmで、ホイールベースは2870mm。唯一無二の美しさを目指したとアピールされるエクステリアデザインは、2012年のデトロイトモーターショーに出展されたコンセプトカー「LF-LC」がモチーフとなっている。低い全高とワイドな全幅でアグレッシブなスタンスを実現し、前後フェンダーが張り出した、抑揚のある立体構成でクーペとしての機敏さを表現。ボディー表面はあでやかな曲面とシャープなラインで構成され、ラグジュアリークーペにふさわしいエレガンスを体現している。

一方、インテリアは、ドライビングの高揚感を演出するコックピット空間と、乗員を包み込むおもてなしの助手席側空間が融合。先進的な機能性と快適性が同居した、独自のラグジュアリーな世界を構成している。

今回は、「より鋭く、より優雅」をキーワードに、FRらしい走りを実現すべく、クルマの体幹ともいえるプラットフォームを新開発。今後展開されるレクサスFRモデルの基礎となるこのGA-Lプラットフォームは、低い重心高、慣性モーメントの低減など基本性能のよさに徹底的にこだわったとアピールされる。ボディーについては、剛性と衝突性能を高めつつ、軽量化を達成するためにマルチマテリアル化を実施。スチール、アルミ、CFRPを適材適所に配置して構成されている。フロントがハイマウントマルチリンク、リアがマルチリンクのサスペンションも新開発で、タイヤは20インチまたは21インチのランフラットが採用される。

「LC500」に搭載される5リッターV8エンジン。新開発の10段ATが組み合わされる。
「LC500」に搭載される5リッターV8エンジン。新開発の10段ATが組み合わされる。拡大
「LC500h」のメーターパネル。リングで囲まれた部分はスライド可能で、情報の表示内容を変更できる。
「LC500h」のメーターパネル。リングで囲まれた部分はスライド可能で、情報の表示内容を変更できる。拡大
センターコンソールには、シフトレバーのほかに、インフォテインメントシステムの操作デバイス「リモートタッチ」がレイアウトされる。
センターコンソールには、シフトレバーのほかに、インフォテインメントシステムの操作デバイス「リモートタッチ」がレイアウトされる。拡大
後席は、独立式の2人掛けとなる。写真は「LC500h“Lパッケージ”」のもの。
後席は、独立式の2人掛けとなる。写真は「LC500h“Lパッケージ”」のもの。拡大
トランクルームの容量は、ガソリンエンジン車のが197リッターで、ハイブリッド車(写真)が172リッター。ともに、9.5インチのゴルフバッグが1個収納できる。
トランクルームの容量は、ガソリンエンジン車のが197リッターで、ハイブリッド車(写真)が172リッター。ともに、9.5インチのゴルフバッグが1個収納できる。拡大
発表会では「レクサスLC」のデザインを担当した森 忠雄氏も登壇し、その見どころを紹介した。自身は「運転席からサイドミラー越しに見えるリアフェンダーのふくらみ」が最も気に入っているとのこと。
発表会では「レクサスLC」のデザインを担当した森 忠雄氏も登壇し、その見どころを紹介した。自身は「運転席からサイドミラー越しに見えるリアフェンダーのふくらみ」が最も気に入っているとのこと。拡大

5リッターV8とハイブリッドの2本立て

レクサスLCでは、優れた操縦安定性を実現するために、重量配分を最適化すべくフロントミドシップ方式が採用されている。そこに搭載されるパワートレインは2種類。LC500hには、世界初の機構である「マルチステージハイブリッドシステム」が採用された。最高出力299ps/6600rpm、最大トルク36.3kgm/5100rpmを発生する3.5リッターV6エンジンと同180ps、同30.6kgmを発生するモーターを組み合わせ、さらに10段の模擬変速制御を導入。エンジンとモーター双方の出力を制御することで、低速域から力強くダイレクトな加速フィーリングを実現。エモーショナルな走りと、JC08モードで15.8km/リッターという燃費性能に優れたクルージング性能を両立した。

LC500には「GS F」「RC F」などレクサスのハイパフォーマンスモデルで実績のある5リッターV8エンジンを、吸気系を改良して搭載。477ps/7100rpmの最高出力は従来と同じだが、最大トルクは55.1kgm/4800rpmに向上。トランスミッションは1~4速をクロスレシオ化し、クラストップレベルの変速時間を達成した、新開発の10段AT「Direct Shift-10AT」を採用。ダイレクト感あふれるレスポンスと、リズミカルで切れ味のいい変速を実現した。

安全性能も最先端をいく。プリクラッシュセーフティー、レーンキーピングアシスト、オートマチックハイビーム、そしてレーダークルーズコントロールをセットにした予防安全パッケージ「Lexus Safety System+」を全車に標準装備。高い認識性能と信頼性を備え、多面的な安全運転支援を可能にしている。またエンジンフードを4つの支点でポップアップさせる4点式ポップアップフードをレクサスとして初採用。フードの低いデザインと歩行者保護性能を両立させた。

ラインナップは、LC500、LC500hともに3グレード構成。CFRPルーフやスポーツシートが備わるベースグレードのほかに、ガラスパノラマルーフ、前席セミアニリン本革シートなどを特徴とする“Lパッケージ”、レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム、トルセンLSD、アクティブリアスポイラー、21インチホイール/タイヤなどを標準装備する“Sパッケージ”が用意される。

各車の価格は以下の通り。

  • LC500:1300万円
  • LC500“Lパッケージ”:1300万円
  • LC500“Sパッケージ”:1400万円
  • LC500h:1350万円
  • LC500h“Lパッケージ”:1350万円
  • LC500h“Sパッケージ”:1450万円

(文=沼田 亨/写真=webCG)

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