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こんなことがありました!
自動車業界の1年を清水草一が振り返る

2017.12.22 デイリーコラム 清水 草一
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記憶に残るあの事件

2017年は、クルマに関して、それなりに実りある一年でありました。終盤になってマニア心に刺さるニューモデルも連発されましたし、少数豊作な一年だったと感じております!

で、清水草一の“私的な自動車関連10大ニュース”を発表させていただきます!

10位:パンダ誕生
上野動物園でパンダのシャンシャンが誕生しました! オメデト~! それのどこが自動車関連かと申しますと、「パンダ」ってクルマがあるので……(ホントは10個目がどうしても思いつかなかっただけです)。

9位:日産とスバルの無資格検査問題
ユーザーにとって大事なのは、買ったクルマの信頼性。つまり故障しないことで、故障さえしなけりゃ検査なんざどうでもいい。ユーザーにとっては、検査に無資格者(しかも単なる社内の資格の有無)が交じっていようがどうしようがまったくどうでもよく、それよりクルマの故障の方が100倍困る! 「マセラティ・ビトゥルボ」みたいなクルマが売られてたことの方が問題でしょ!? だってホーン鳴らした瞬間に電気系がショートしてエンジン全死したこともあるんだから! 昔の話だけどさ! 国交省(当時は運輸省)はなぜそんなクルマを売ることを許したのか! 私としてはその責任を問いたいです。ウフフ~!

8位:東名高速で対向車が空を飛んできた
まさに衝撃映像でした。あの事故に関しては「中央分離帯の傾斜が原因ではないか」という意見がありましたが、重箱の隅をつつくにもほどがある。あんな事故は数十年に1回のレベルで(私見)、その防止のために巨費を投じてスロープを削るなど愚の骨頂。それより暫定2車線区間の正面衝突問題の方がはるかに喫緊の課題だ。実は国交省、これに関しては動きが急で、ワイヤーロープ型中央分離帯の開発&設置が静かに進んでおります。数年以内にかなりの区間に設置されるのではないでしょうか。

2017年9月には、EVのビッグネーム「日産リーフ」がモデルチェンジ。しかしその直後、同社のスキャンダルが発覚し……。
2017年9月には、EVのビッグネーム「日産リーフ」がモデルチェンジ。しかしその直後、同社のスキャンダルが発覚し……。拡大

アツい新型車に会えた年

7位:新型「シビック タイプR」登場
まさかあんなにすごいなんて! 特にエンジン! あれは魂の爆発だ! シビック タイプRがあれば「NSX」なんていらん! 

6位:新型「アルファ・ロメオ・ジュリア」登場
イタ車ファンにとって、「ジュリア」はイタリア車の星です。見た目はイタ車っぽくないけど走りはメチャメチャイタ車っぽい。そしてなにより売れそうな予感がする。がんばってほしいであります。

5位:あおり運転
暗いニュースでスイマセン。しかし衝撃でした。ヤクザでもない一般人が、あんなことを平気で繰り返していたとは。まさに心の闇。一種の愉快犯ですか。われわれにできることは自衛のみ! マジメな人ほど、言いがかりをつけられると「ちゃんと対応しなければ」と思ってしまうけれど、相手はあの国だと思わねばいけません。肝に銘じました。

4位:圏央道の茨城県区間開通
これで圏央道の約9割が開通しました! 高速道路研究家としては夢のようです。おかげで圏央道の交通量は漸増しておりまして、2年前の5割増しに。自然渋滞も頻発するようになってますが、どうあろうとも、ないよりゃあったほうがぜんぜんいいです。

最高出力320ps、最大トルク400Nmを発生する、新型「ホンダ・シビック タイプR」。ニュルブルクリンクの北コースを7分43秒80で駆け抜けた。
最高出力320ps、最大トルク400Nmを発生する、新型「ホンダ・シビック タイプR」。ニュルブルクリンクの北コースを7分43秒80で駆け抜けた。拡大

交通環境に歴史的変化

ここからベスト3です!

3位:EVヒステリー
欧州を中心にした、過度なEV傾斜&絶対視。国によって事情はいろいろだし、自分たちの正義を全世界に押し付けるのは間違っている! そんなもんに振り回される必要はナイ! われわれは、好きなクルマを買えばよし! わが国がそんな流れに安易に追従していないのはよかったです。

2位:インディ500で佐藤琢磨優勝!
モータースポーツファンとしては、夢のまた夢が実現した思いです。私はすでに疲れ果ててモータースポーツファンをほぼ引退しておりましたが。スイマセン! 私的には遅すぎたとも言えるのですが、圏央道みたいなもんで、そりゃ優勝しないよりした方が1万倍いいです! ヨカッタ~。

1位:高速道路の最高速度が110km/hに
なんにせよ半世紀ぶりの引き上げであり、歴史的なことだと考えております。実態としては「ほぼ影響ナシ」ですが、警察庁の姿勢が変わってきてることが重要。お役所の中のお役所(ケーサツ)が、さらに前向きに変わることを願ってます。次は信号制御をヨロシク! 制限速度で走ってれば次々青になるようにしてネ! 楽しみにしてます。

(文=清水草一/写真=荒川正幸、webCG/編集=関 顕也)

2017年11月1日から、新東名高速道路の一部区間において、制限速度が110km/hに引き上げられた。写真は、その道路標識。
2017年11月1日から、新東名高速道路の一部区間において、制限速度が110km/hに引き上げられた。写真は、その道路標識。拡大
清水 草一

清水 草一

お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。

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