ホンダS660モデューロX(前編)

2018.09.06 谷口信輝の新車試乗 谷口信輝が今回試乗したのは、「ホンダS660モデューロX」。専用パーツを多数組み込んだ“軽スポーツ”への、プロフェッショナルの評価やいかに? ワインディングロードにおける走りの印象を報告する。

プロフェッショナルも驚嘆

モデューロXとは、ホンダ車の純正用品を手がけるホンダアクセスが開発したカスタマイズパーツをベース車と同じ工場で装着したコンプリートカーのこと。現在はこのS660のほか、「フリード」、「ステップワゴン」の計3モデルがラインナップされている。メーカーお墨付きだから通常の新車と同じようにディーラーで購入でき、メンテナンスなどもすべてディーラーで面倒を見てもらえる、安心感の強いチューニングカーといえる。

今回、谷口信輝に試乗してもらったS660モデューロXは、専用のスプリング/ダンパー、ドリルドブレーキローター/スポーツブレーキパッド、専用アルミホイール、リアのアクティブスポイラー、空力性能を磨いた前後バンパーなどを装備。インテリアもシートやステアリングの素材にレザーを用いたり、チタン製シフトノブ(6段MTの場合。CVTモデルでは専用セレクトノブ)、専用サイドブレーキカバー、専用インパネソフトパッドを盛り込んだりして特別感を演出している。価格はS660の上級グレード「α」よりも66万円ほど高い285万0120円。

いつものワインディングロードでS660モデューロXの試乗を終えた谷口は、クルマから降りると後ろ手でドアをバンと閉めたものの、それから数秒間ほどは奇妙な沈黙を守っていた。

「ひょっとして『レーシングドライバーのオレをこんなにパワーの小さなクルマに乗せるな!』と怒っているのだろうか?」とスタッフが心配し始めたとき、谷口が口火を切った。

「メチャメチャ楽しいですね、このクルマ」 

このひと言で、スタッフの間に漂った緊張感はすっと消えてなくなった。

 
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