アストンマーティン初のEV、車名は「ラピードE」に決定

2018.09.12 自動車ニュース webCG 編集部
「アストンマーティン・ラピードE」は、新デザインの専用ホイールを採用する。
「アストンマーティン・ラピードE」は、新デザインの専用ホイールを採用する。拡大

英アストンマーティンは2018年9月12日(現地時間)、同社初のバッテリー式電気自動車の車名が「ラピードE」になり、155台を生産すると発表した。ラピードEは2基のモーターを搭載し、最高出力610ps、最大トルク950Nmを発生。2019年の第4四半期に最初の生産車のデリバリーが行われる見込み。

「ラピードS」のエンジンやトランスミッションのあった位置に、大容量バッテリーを換装。
「ラピードS」のエンジンやトランスミッションのあった位置に、大容量バッテリーを換装。拡大

ラピードEの開発には、F1マシンのコンストラクターとして知られる英Williams Advanced Engineering(WAE=ウイリアムズ・アドバンスト・エンジニアリング)が協力。軽量アルミ合金とカーボンコンポジットを用いてボディーの軽量化と冷却効率の向上に重点を置き、ベースモデルとなった「ラピードS」のボディーデザインをアンダーパネルも含めてリファインしているという。

バッテリーには5600個以上のリチウムイオン電池(18650セル)を使用し、65kWhの容量を確保。電圧は800Vとなる。これらはV12エンジンを搭載する現行ラピードのエンジンやトランスミッション、燃料タンクに相当する部分に配置され、リアの2基の電気モーターを駆動する。

航続距離は、WLTP(Worldwide Harmonized Light Vehicle Test Procedure)モードの計測で約321km(200マイル)を超え、50kW(400V)チャージャーの使用では1時間で約297km(185マイル)、100kW(800V)の高電圧バッテリーチャージャーを使用すれば、さらに短時間での充電が可能となる。

新しい空力デザインを採用したホイールには、転がり抵抗と走行ノイズを抑えた専用設計の「ピレリPゼロ」を装着。約249km/h(155mph)の最高速度と、0-97km/h(0-60mph)加速を4.0秒以下で完了するパフォーマンスが目標とされている。

生産はアストンマーティンとラゴンダ、両ブランドの“電化の本拠地”として発表された、英セント・アサンの新工場で行われる予定だ。

(webCG)

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