【デトロイトショー2019】レクサスが「RC F」をマイナーチェンジ

2019.01.15 自動車ニュース webCG 編集部
レクサスRC F“パフォーマンスパッケージ”
レクサスRC F“パフォーマンスパッケージ”拡大

トヨタ自動車は2019年1月14日(現地時間)、米デトロイトで開催されている北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー、開催期間:2019年1月14日~27日)において、マイナーチェンジを行ったレクサスのクーペモデル「RC F」を初公開した。

 
「レクサスRC F」(右)と高性能モデルとして追加された「RC F“パフォーマンスパッケージ”」(左)。2018年8月に行われた「RC」シリーズのマイナーチェンジで採用された新デザインのヘッドライトなども、写真から確認できる。
「レクサスRC F」(右)と高性能モデルとして追加された「RC F“パフォーマンスパッケージ”」(左)。2018年8月に行われた「RC」シリーズのマイナーチェンジで採用された新デザインのヘッドライトなども、写真から確認できる。拡大
固定式となる専用カーボンリアウイングを採用する「RC F“パフォーマンスパッケージ”」。0-60マイル加速は4.0秒と発表されている。
固定式となる専用カーボンリアウイングを採用する「RC F“パフォーマンスパッケージ”」。0-60マイル加速は4.0秒と発表されている。拡大
専用のデザインや装備を採用する「レクサスRC F“パフォーマンスパッケージ”」のインテリア。
専用のデザインや装備を採用する「レクサスRC F“パフォーマンスパッケージ”」のインテリア。拡大
「レクサスRC F“パフォーマンスパッケージ”」のシート。
「レクサスRC F“パフォーマンスパッケージ”」のシート。拡大
「レクサスRC F“パフォーマンスパッケージ”」ではカーボンセラミックブレーキと専用の軽量アルミホイールを採用している。
「レクサスRC F“パフォーマンスパッケージ”」ではカーボンセラミックブレーキと専用の軽量アルミホイールを採用している。拡大

今回のマイナーチェンジでは、「レース育ちのスタイリング」をコンセプトに、レースでのノウハウで培われた空力デバイスや形状を織り込んだエクステリアデザインを採用。フロントバンパーコーナーにカナード形状を取り入れダウンフォースを向上させたほか、サイドのロッカーモール後端にアンダーカット形状を作り、リヤタイヤ周辺の乱気流を抑制するなど、空力特性の見直しを行い“F”モデルとしての走行性能アップや独自性を狙ったという。

前後のホイールハウスにダクトを設け、ホイールハウス内にたまった空気の圧力を低減させるとともに、最適なコーナリング姿勢の確保やステアリングの応答性を向上させる改良も実施。こうしたデザイン変更と同時に、従来モデル比で20kgの軽量化を行ったほか、限界領域でのコントロール性の改善を目的に、トレッドパターンのコンパウンド材質にこだわったタイヤを新開発している。

パフォーマンスでは、自然吸気エンジンならではのリニアな加速フィーリングを際立たせるため、エンジン最高出力を479psに、最大トルクを535Nmに向上させている(米国仕様値。国内仕様はこれまで477psと530Nm)。さらにエアクリーナーの形状変更を行い吸気性能アップを実現したほか、スロットル制御の改良によりアクセルレスポンスを改良。発進時のタイヤ空転を防ぐローンチコントロールも採用した。

ディファレンシャルはローギア化を図り、サーキット走行におけるアクセルでの車両コントロール性を向上。これは街乗りの際にも軽快な走りとして感じることができるとレクサスでは説明している。

高性能バージョン“パフォーマンスパッケージ”を設定

今回のマイナーチェンジと同時に、サーキットにおける優れた走行性能を象徴するバージョンとして、新たに“Performance package(パフォーマンスパッケージ)”を設定した。

これは日本のSUPER GTや米国のデイトナ24時間レースなど、「RC F GT3」によるレース参戦のノウハウを応用し、専用のカーボンリアウイング(固定式)といった専用の空力パーツや内装デザインを採用したモデルで、さらなる軽量化や加速性能の向上を実現しているという。

エンジンフード、ルーフ、フロントスポイラーなどの外装部品やブレースにCFRPを採用したほか、カーボンセラミックブレーキやチタンマフラー、軽量アルミホイールなどを用いて、従来型比70kgの軽量化を行っている。

フェイスリフトされたRC Fの日本での発売は、2019年5月を予定している。

(webCG)

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