最高出力640psの「ランボルギーニ・ウラカンEVO」日本デビュー
2019.03.08 自動車ニュース![]() |
ランボルギーニ・ジャパンは2019年3月8日、東京都港区の六本木ヒルズ52階TOKYO CITY VIEWにおいて自然吸気5.2リッターV10エンジンを搭載するミドシップモデル「ウラカン」の進化版となる「ウラカンEVO」を発表した。
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アンベールの前に登壇したランボルギーニ・ジャパンのカントリーマネージャー、フランチェスコ・クレシ氏は、「ガヤルド」から始まったランボルギーニV10エンジン搭載モデルの歴史を紹介。ウラカンの生産台数が、登場から5年で6000台を超えたガヤルドのほぼ倍となる勢いで伸びていることをアナウンスした。
続いてイタリアより来日した、ウラカンEVOローンチプロジェクトマネージャーであるヴィットリオ・ミラノ氏によるウラカンEVOの車両説明に移った。ミラノ氏は「進化したポイントは大きく4つ。エアロダイナミクス、パワートレイン、ビークルダイナミクス、そしてヒューマンマシンインターフェース(HMI)です」と改良点の概要を紹介。
エアロダイナミクスは、ボディーデザインの変更によって従来型よりも空力効率で6倍、エンジン冷却性能で+16%、空力的車両バランスの改善、およそ7倍となる最大ダウンフォースの確保などを進化のポイントとして挙げた。
パワートレインではエンジンの高性能化に触れた。ウラカンEVOに搭載されているV10エンジンは従来型の改良版で、チタン製のインテークバルブや「スーパースポーツエキゾースト」と呼ばれる排気システムを採用。最高出力640ps/8000rpm、最大トルク600Nm/6500rpmというスペックに進化している。このエンジンは2016年10月にニュルブルクリンク北コースで量産車トップタイム(当時)となる6分51秒01をマークした限定モデル「ウラカン ペルフォルマンテ」と同じもの。ランボルギーニはウラカンの改良にあたり、特別なモデルとして登場したペルフォルマンテのエンジンを惜しみなく量産モデルに投入してきたのだ。
ビークルダイナミクスの改良では、後輪操舵システムの導入やトルクベクタリングシステムを統合制御する「ランボルギーニ・ディナミカ・ヴェイコロ・インテグラータ(LDVI)」の搭載がトピックとなる。LDVIはドライバーの意思やニーズを先読みして、理想的な走行ができるよう車両をコントロールするというユニークな機能も備えている。
センターコンソールにタッチスクリーン式の8.4インチモニターを新たに搭載したインテリアも、ウラカンEVOのセリングポイントになる。直接画面に触れてカーナビやApple CarPlayなどのマルチメディア、エアコン、シート、先述のLDVIなどの操作を行える。ミラノ氏はこれを「進化した最先端のHMI」だと紹介している。オーディオは指先を使ったアクションや、音声による操作も可能になっている。
乾燥重量が1422kgとなるウラカンEVOのパフォーマンスは、0-100km/h加速2.9秒、0-200km/h加速9.0秒、制動距離(100km/h-0km/h)31.9m、最高速度325km/hとなっている。
日本での価格は2984万3274円(税抜き)、2019年春から順次デリバリー予定である。
(webCG)