アウディの新型「A6セダン/アバント」が同時に日本デビュー
2019.03.12 自動車ニュース![]() |
アウディ ジャパンは2019年3月12日、ミドルクラスセダンとして1968年に誕生した「アウディ100」から数えて8世代目となる、新型「A6セダン」と「A6アバント」を東京・晴海で同時に発表した。同年3月20日に販売を開始する。
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最新のA6セダンは2018年3月のジュネーブモーターショーで、ステーションワゴンのアバントはその1カ月後となる4月に公開された。今回で8代目となる新型は、アウディのアイコンともいうべきクワトロ(1980年)のデザイン要素を盛り込んだ、エレガントでスポーティーな造形が特徴となる。
日本導入にあたってアウディ ジャパンのフィリップ・ノアック代表取締役社長は「新型A6シリーズは、デジタル化を推進し最新の運転支援システムとコネクティビティーシステムも搭載しました。V6 3.0TFSIには48Vマイルドハイブリッドテクノロジー(MHEV)を採用、アウディ自慢のクワトロ(4WD)システムを組み合わせています」などと車両を紹介した。
A6のセダンとアバントのボディーサイズは全長と全幅、ホイールベースが共通で、全高のみが異なる。A6セダンは全長4950×全幅1885×全高1430mm、ホイールベースは2925mmで、アバントは全高が1465mmとなっている。先代モデルに比べボディー外寸はわずかに拡大しただけだが室内空間は広くなり、室内長やニースペースといった数値は、同クラスのライバルを上回っているとアウディは説明している。
新世代アウディを印象付ける六角形をモチーフとしたシングルフレームグリルは、より幅広いデザインとなり、フロントノーズに先代モデルよりも低めに設置されている。ヘッドライトは「HDマトリクスLED」と呼ばれる32個のLEDで構成される新デバイスを採用。ロー/ハイビームをシームレスに切り替えるほか、照射範囲の自動コントロールやコーナリングライトの役割も果たす。
インテリアでは物理的なスイッチ類を減らし、「MMIタッチレスポンス」と名付けられたタッチパネルを採用したモダンなデザインが特徴となる。インテリアでもシングルフレームと同様に、六角形のモチーフがいたるところに採用されている。MMIタッチレスポンスのディスプレイは、カーナビやオーディオなどをコントロールする上部と、エアコンやシートを調整する下部の2つに分かれており、それぞれ直感的に操作が可能なグラフィックユーザーインターフェースを用いているという。
新設計されたシャシーは、前後ともダブルウイッシュボーン式サスペンションを採用。60km/h以下では前輪と後輪を逆位相に最大5度、60km/h以上では同位相に最大1.5度後輪をステアする「ダイナミックオールステアリング」(4輪操舵)も装備されている。
アクティブレーンアシストとアダプティブクルーズコントロール、トラフィックジャムアシストを統合した「アダプティブアシスト」や車両全方位からの衝突に備える「アウディプレゼンス360」など22個のセンサーを用いた最新運転支援システムのほか、施設検索・予約手配を24時間行うオペレーターサービス、各種情報を検索・表示可能な「アウディコネクト」といったコネクティビティーシステムも標準装備。ドライビングを高度にサポートする機能が数多く盛り込まれている。
新型A6発売にあたっては、期間限定導入記念モデル「55 TFSIクワトロ デビューパッケージ」を含むセダン2グレード、アバント2グレードの計4グレードがラインナップされる。パワーユニットは全グレードとも最高出力340psの3リッターV6 DOHC直噴ターボ+MHEVで、7段AT(Sトロニック=DCT)との組み合わせになる。駆動方式は4WDのクワトロシステム。MHEVの搭載によって、22km/h以下でエンジンスタート/ストップ機能が働くほか、55~160km/hの間でエンジンを止めて走行できるコースティングも行え、消費燃料の削減やCO2排出量の低減に貢献するとしている。
ラインナップと価格は以下の通り。
- A6セダン55 TFSIクワトロ デビューパッケージ:920万円
- A6セダン55 TFSIクワトロSライン:1006万円
- A6アバント55 TFSIクワトロ デビューパッケージ:955万円
- A6アバント55 TFSIクワトロSライン:1041万円
(webCG)