第2回:いよいよ開幕! 鈴鹿ラウンド参戦記
2019.04.04 池島実紅の「挑戦! 86/BRZ Race」2019年3月22日~23日に鈴鹿サーキットで開催された「GR 86/BRZ Race」第1戦。そのクラブマンシリーズ エキスパートクラスに参戦し、#89をドライブしている私、池島実紅が、ドライバー目線でリポートするのはもちろん、普段なかなか見られないチームの裏側なども紹介していきます。
(文=池島実紅、写真=池島実紅、CAR GRAPHIC)
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1/18まずは毎戦行うチーム全体の写真撮影。普段の撮影は真面目にかっこよくキメることが多いのですが、今回は1枚自由なポーズでも撮っていただきました! CG ROBOT RACING TEAMの楽しい雰囲気がとても伝わるいい写真ですね! ディーラーメカニックさんも6人参加しました。
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2/18こちらはドライバー3人のみでの撮影。写真左から池島実紅(私)、井口卓人選手、そして久保凜太郎選手。今年はレーシングスーツも新調され、昨年とはまた少し違ったシャープなラインが際立つスーツになりました。マシンのカラーリングともリンクしたデザインになっており、個人的にはとてもお気に入りです。
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3/18朝礼が終わると早速走行が始まります。走行前にディーラーメカニックさんがタイム計測のレクチャーを受け実践へ。一度に4台計測できるストップウオッチは、レースではよく見かけるものですが、普段はなかなか使わないですよね(笑)。
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4/18まずは井口選手、久保選手が参戦するプロフェッショナルシリーズの走行から。20分間の走行の中で、ブレーキローター、ブレーキパッドの焼き入れを行います。走行時間は限られているので、ピットインしてすぐに熱が入った高温状態の中でパッド交換を行っています。
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5/18普段と同じ「BRZ」をメンテナンスしていても、環境が変われば使う道具ややり方も変わってきます。ディーラーメカニックさんは慣れないことが多い中、プロのレースメカニックさんにアドバイスをもらいながら一生懸命作業してくれています。
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6/18先輩方の走行が終わり、次は私が参戦するクラブマンシリーズ エキスパートクラスの出走です。毎回監督と、走行メニュー、車両セットについての再確認をしてから乗り込みます。
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7/18そして走行が終わればすぐに車両の掃除、メンテナンスです。86/BRZ Raceは予選が終わるとそのまま車両保管となるので、保管前にすべてのメンテナンスを終わらせなければいけません。
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8/18レースメカニックさんが声をかけ、ディーラーメカニックさんが実際に車両に乗り込みブレーキ確認しています。ブレーキはドライバーにとって最も重要なポイントなので、毎回こうして慎重に作業してもらいとても感謝しています。ルーフには今年からコラムを書く『webCG』のステッカーが。
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9/18そしていよいよ予選! まずは私からです。今回は最終セクターで少しロスをしてしまいましたが、12番手(33台中)でポイントを狙っていける位置につけることができました。「計測1周目にベストを出す」という今までの課題がクリアできたのは、良かったと思います。
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10/18次は先輩方の予選です。プロフェッショナルシリーズは使用するタイヤが非常にシビアで予選アタックのピークは1周だけ。そして、1秒の間に約20台がひしめく僅差の戦いです。アウトラップ中に他のマシンのクラッシュで赤旗が出たこともあり難しい展開となりましたが、なんとかアタックでき、井口選手19番手、久保選手16番手となりました。
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11/18走行後には先輩方にアドバイスをもらいながら、オンボード映像を見て自分の走りを確認。走っていた時の思いとは違って、「落ち着いて再確認してみれば、実は別に原因があった!」と気が付けることもあるので、とても大切な時間です。
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12/18先輩方にアドバイスをいただいていたら、なんとラリードライバーの新井敏弘さんがテントまで来てくださいました! スバルのドライバーが集まるとその場がとっても明るく楽しい雰囲気になり、周りも自然と笑顔になります。
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13/18そしていよいよ決勝日! 今回のクラブマンシリーズの保管解除は6時! 朝早いですが車両保管解除になったらすぐに作業。車両の確認、そしてタイヤカス取り! メカニックさんたちがこの作業をしてくださることで、1周目からタイヤ全体を使いプッシュすることができます。
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14/18まずは私のレースから! 井口選手、久保選手がスバルとブリヂストンの旗を持って応援に来てくださいました! こうしてグリッドに来てもらえるととてもうれしいですし、緊張もほぐれ、気合も入ります。皆さんにもぜひグリッドまで応援に来ていただきたいです。
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15/18レースは、スタート直後のクラッシュにより3周にわたってセーフティーカーが入りました。再スタートはうまく決まりましたが、その後、前の集団から少しずつ離されてしまい、後方の車両とのバトルとなりました。毎周かなりの接近戦となりましたが競り勝つことができ、スタートからひとつポジションアップの11位でチェッカーを受けました。
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16/18次は先輩方のレース! クラブマンシリーズとは少し違った緊張感があり、レース中もどこを見ても常に接近戦でいつも勉強になります。2台はスタートからどんどん追い上げ、井口選手は12位、久保選手は10位でチェッカーを受けました!
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17/18すべてのレース、公道車検(ナンバー付きマシンのため、一般道路での運行が可能であることを確認する)が終了! しかし、レースが終わっても最後の撤収作業が残っています。3台分のテントを畳み、機材やタイヤを整理してトラックに積み込み……。ここまで終わってやっと終了です!
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18/18今回は惜しくもポイントゲットすることができませんでしたが、予選は今までで一番いい順位につけることができ、決勝順位も昨年のベストリザルトを開幕戦でクリアすることができました。良かったところはさらに伸ばし、決勝で前の集団から離されてしまったことなど、ロング走行の課題については次戦富士大会までに少しでも改善していけるよう努力したいと思います。次戦の富士大会は4月20日~21日に開催されます。初の1大会2レース開催となり、富士大会は毎年100台を超えるエントリーとなるなど台数が多く盛り上がるので、現地に応援に来ていただけたらうれしいです!