第15回:自信と希望が湧いてきた
2019.10.31 池島実紅の「挑戦! 86/BRZ Race」2019年10月19日~20日に岡山国際サーキットで開催された、86/BRZ Raceの2019年シーズン最終戦。オーバーテイクしづらいといわれている岡山国際サーキットですが、プロフェッショナルシリーズ、クラブマンシリーズ エキスパートクラス共に、動きのあるレースになりました。ドライバー、そしてチームスタッフの奮闘ぶりを私、池島実紅がリポートします。
(文=池島実紅/写真=池島実紅、CAR GRAPHIC)
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1/15今シーズン、毎戦恒例となっている全体撮影! 今回応援に駆けつけてくれたディーラーメカニックさんたちは、サーキットに来るのが初めてという方がほとんど! 緊張感よりもワクワク感が伝わってくる皆さん、終始笑顔で作業してくれました。
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2/15今大会もプロフェッショナルシリーズの専有走行から始まりました。雨が降ったりやんだり、コンディションがとても不安定な難しい状況での走行でしたが、井口卓人選手も久保凜太郎選手も、とてもいい雰囲気で走行を終えていました。
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3/15次はクラブマンシリーズ エキスパートクラスの専有走行です。完全にウエット路面の中での走行となりましたがとてもいいフィーリングで終えることができました。予選に向けていろいろと状況を確認し、今まで以上の力を確実に発揮できる状態にあると確信できたのがよかったです。
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4/15専有走行が終了したらすぐに予選に向けてのメンテナンスです。今回はかなりの作業量(笑)! ディーラーメカニックさんにとっては慣れない環境と作業でしたが、チームのメカニックさんからアドバイスを受けながら作業を終えました。
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5/15予選はクラブマンシリーズ エキスパートクラスから始まります。路面は完全にウエットで、雨も降ったりやんだりの状況でした。専有走行でかなりいい感触を得たのですが、「あと、ここさえがんばってくれれば!」というポイントがあり、少しセット変更をして予選に挑みました。しかしそれが逆効果に……私の判断が遅かったこともあり、ピットに速やかに戻ることもできず、29位という結果に終わりました。
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6/15次はプロフェッショナルシリーズの予選です。結果は井口選手10位、久保選手(写真右)11位。プロフェッショナルシリーズもコース上はウエット路面で、途中、黄旗区間が出た場面も。難しい予選でした。
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7/15今回は2レース開催であったため、予選日に決勝レース①がありました。まずはクラブマンシリーズ エキスパートクラスからです。決勝はドライコンディションでのレースとなりました。29位スタートのため、頭にあるのは「追い上げる!」ということだけ。周りに接触している車両が多く見られた中、運もかなり味方をしてくれました。「BRZ」も今までで一番ではないかと思うくらい力を発揮し、結果、17台抜きの12位でチェッカーを受けることができました。
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8/15次はプロフェッショナルシリーズの決勝レース①です。結果は井口選手11位、久保選手12位でした。かなりヒヤッとする大きなクラッシュがあり、セーフティーカーが入るなど、荒れたレースとなりました。井口選手も久保選手も、レース後にマシンから降りてくるなり、クラッシュしたドライバーが大丈夫かどうか気にしていたほどです。幸い、ドライバーはけがもなく無事。よかったです。
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9/15決勝前に、クラブマンシリーズ オープンクラスのレースを観戦。ただ応援だけしているわけではありませんよ(笑)! バトルの駆け引きを見たりレース中のペースを確認したりすることで、路面の状況がイメージできたり、タイヤの内圧設定を考える参考になったり。とても重要な場面です。
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10/15日曜日に行われた決勝レース②では、全ドライバー集まっての写真撮影がありました。こちらはクラブマンシリーズ エキスパートクラスの全体写真です。シリーズ参戦、スポット参戦、オーナードライバー、社員ドライバーなどいろいろな方がいるクラブマンシリーズ。この中でシーズンを通して戦うことで、本当に多くを学び、成長することができました。全員ライバルですが、皆さん全員に感謝しています!
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11/15そしていよいよ決勝レース②です。前日の決勝レース①でかなり自信を持てたので、さらに! ……と、またやってしまいました。よかれと思ってやったことが外れ、前半はペースも上がらず、接触を避けたことでポジションダウン。後半になってペースが上がり、少し順位を戻すことができましたが、最終的に13位でのチェッカーとなりました。なお2019年シーズンの年間タイトルは、カーウォッチBS 86revoの橋本洋平選手が獲得しました。
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12/15次はプロフェッショナルシリーズの決勝レース②です。プロフェッショナルシリーズも、出走前に全体撮影がありました! どちらを見ても、有名なプロドライバーの方ばかり! 毎レース、見ていて本当に勉強になりますし、このメンバーの走りのみならず、監督やメカニックさんたちと話をしている様子を目にできる86/BRZ Raceは貴重だと思います。私もいつかこのプロフェッショナルシリーズの中で「BRZ」と共に戦いたい! この中で競えるドライバーになれるようがんばります!
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13/15プロフェッショナルシリーズ決勝レース②の結果は、井口選手12位、久保選手8位。かなり混戦で少し接触もありましたが、久保選手は素晴らしい追い上げで、見事ポイントを獲得しました! 同シリーズでは、KTMS 86の谷口信輝選手が勝利。2019年のチャンピオンに輝きました。
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14/15すべてのレースが終了し、最後の終礼をしている様子です。終礼では毎回、監督、ドライバー、ディーラーメカニックさんがひとりずつ今大会についての感想を述べます。ディーラーメカニックさんの中には作業についての感想だけでなく、「レースをまた見に来たい」「とても楽しかった」とコメントをしてくれた方もいて、うれしかったです!
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15/15今大会で2019年シーズンの86/BRZ Raceは終了となりました。予選と決勝レース②では「さらに上へ!」という気持ちが強く出すぎてしまい、悔しい結果になりましたが、決勝レース①は、「BRZ」の力を今シーズンで最も出し切れたのではないかと思っています。レースウイークを通して、BRZも私自身も大きく成長することができました。チャレンジして失敗したりうまく回らなかったりした部分もありますが、確実に上位で戦えるという自信を持つことができました。また来年度もBRZと共に戦いたい。そのために、これからのオフシーズンも努力していきたいと思います!