第4回:CG ROBOT RACING TEAM 2019 シーズンリポート Vol.1
殊勲のポイント獲得 2019.05.02 池島実紅の「挑戦! 86/BRZ Race」 2019年3月23日~24日、三重県の鈴鹿サーキットを舞台に開幕を迎えたTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2019。今季もCG ROBOT RACING TEAMは、プロフェッショナルシリーズに井口卓人選手、久保凜太郎選手、そしてクラブマンシリーズのエキスパートクラスに池島実紅選手を擁し、3台のスバルBRZで全8大会からなるシーズンに臨む。ついにオープニングラウンドを迎えたCG ROBOT RACING TEAMはその週末、どんな軌跡をたどったのだろう。(『CG』2019年6月号から転載)
凛太郎の闘魂
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceシリーズに臨み始め、今年で4シーズン目を迎えるCG ROBOT RACING TEAM。とりわけ、佐野泰弘エンジニアが技術面を統括する現体制へと移行した2016年シーズンには、久保凜太郎、井口卓人の両選手がそろって登壇した“ダブル表彰台”や終盤の十勝、鈴鹿ラウンドでは井口選手が2連勝を遂げるなど、シリーズに旋風を巻き起こした。が、この2年ほどは、持ち前の速さと結果がなかなか結びつかず。だからこそ、2019年こそはそんな“壁”を打ち破りたい――チームクルーはそんな思いとともに鈴鹿入りしていた。
しかし、プロフェッショナルシリーズの予選に臨んだCG ROBOT RACING TEAMの結果は、凜太郎選手が16番手、井口選手は19番手。計32台が並ぶスターティンググリッド中団に埋もれる形になってしまった。
参戦チームの多くが、冬の間、精力的に走り込みを重ねたことに加え、ブリヂストン、ダンロップ、グッドイヤーといった3大ブランドが繰り広げる“タイヤ戦争”に、今季からトーヨータイヤと韓国のハンコックが新たに加わったことで、タイヤのパフォーマンスがこれまで以上に雌雄を決する状況となったことが大きい。CG ROBOT RACING TEAMが使用するブリヂストン勢からは、#86近藤 翼選手がポールポジションを奪取したが、CG ROBOT RACING TEAMの2台は、オーバーステア状態を解消することができず、いつものスピードを披露することができなかった。
が、翌日の決勝(8周)では2人のドライバーが大いに気を吐いた。とりわけ、#87凛太郎選手は、スタート直後に発生したアクシデント処理のため、セーフティーカーランが導入される難しいコンディションをものともせず、7周目には入賞圏内の10番手にポジションアップ。そのままチェッカーを受けると、殊勲の1ポイントをチームにもたらした。
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次戦は初の“2レース制”
一方、今季はクラブマンシリーズのエキスパートクラスに挑む池島実紅選手は、オフの間の走り込みがなかなかできなかったにもかかわらず、出走台数31台のうち、予選12番手につけた。決勝はプロフェッショナルシリーズ同様、アクシデントが多発する荒れ模様の展開となったが、池島選手はタイヤウエアを冷静にマネジメント。残念ながらあと一歩で入賞圏内とはならなかったが、これまでのベストリザルト・タイとなる11位でフィニッシュ。残り7大会での飛躍が大いに期待される結果を残した。
次戦の富士(4月20日~21日)は、今年から導入された“2レース制”が、プロフェッショナル/クラブマンの両シリーズで実施される最初のラウンドとなる。予選終了後に第1レースが行われ、翌日曜には、第1レース決勝結果をそのままグリッド順として第2レースがスタート。しかも第1、第2レースを通じて、使用できるタイヤはわずかに1セット。シリーズに参戦するエントラントが誰も経験したことのない“未知の領域”で、勝負が展開される86/BRZ Race。シリーズは、これまで以上に興味津々の度を増すこと、請け合いである。
(文=早田禎久/写真=服部真哉)
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