第5回:「最高順位」が消えたSUGO
2019.05.29 池島実紅の「挑戦! 86/BRZ Race」2019年5月18日~19日にスポーツランドSUGOで開催された「GR 86/BRZ Race」第3戦。今大会、同じチームの井口卓人選手はニュルブルクリンク6時間QFレースへの参戦で欠場となり、久保凜太郎選手と私、池島実紅の2台体制となりました。果たしてどんな展開になったのか、ドライバー目線でのリポートに加えて、チームの取り組みなども紹介します。
(文=池島実紅/写真=池島実紅、CAR GRAPHIC)
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1/17今大会のチーム全体写真撮影! 井口選手は、海外のレース(ニュルブルクリンク6時間QFレース)への参戦により欠場となりました。普段とは違う2台体制での参戦ですが、今回も6人のディーラーメカニックさんと一緒に、元気よくレースウイークが始まりました。
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2/17CG ROBOT RACING TEAMの走行写真や集合写真を撮ってくださっているカメラマンの服部真哉さんに初登場していただきました。いろいろな表情の「BRZ」やスタッフ、ドライバーの写真、毎戦楽しみです。いつもありがとうございます!
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3/17そして、私がドライブしている#89号車は、第2戦富士大会でのクラッシュによるダメージが大きく、今大会までに車両の修復とメンテナンスが間に合いませんでした。そこで、チームは井口選手が普段ドライブしている#88号車を今回は#89にして参戦できるよう調整してくれました。車両の準備やセッティングの変更などに取り組んでくれたチームと、快くマシンの使用を許してくれた井口選手。感謝の気持ちでいっぱいです。
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4/17いよいよレースウイークがスタート。初日にまず行うのはチーム全員での朝礼です。毎戦ひとりずつ自己紹介し、ディーラーメカニックさんの担当車両を決めています。今回のディーラーメカニックさんは実際にサーキットを走ったことがある方や、86/BRZ Raceの観戦経験のある方もいて、レースについての話でとても盛り上がりました。
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5/17朝礼が終わると早速、走行に向けての車両確認へと移ります。担当車両や作業についての細かい注意点などレクチャーを受けながら、慎重に進めていきます。
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6/17この日はクラスごとのスポーツ走行とタイム計測のある専有走行、2本の走行がありました。まずはクラブマンシリーズ エキスパートクラスの走行から。スポーツ走行ではユーズドタイヤでのロング走行テストをし、専有走行ではニュータイヤでの予選シミュレーションを実施しました。結果は12位でしたが、走行後にはタイムアップにつながるポイントを発見。予選に向けて、とてもいい走りができました。
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7/17プロフェッショナルシリーズの久保選手のスポーツ走行では、全車のタイムまでは把握できていないものの、上位を狙えるかなり良い状態で走行を終えていました。専有走行では予選シミュレーションを行い、結果は11位。今大会がいつも以上に僅差の戦いになるに違いないとわかった専有走行でした。
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8/17専有走行が終わると予選に向けての車両整備をしていきます。今回はルーティンワークに加えて#87号車のトランスミッション交換とクラッチ交換が行われたため、暗くなっても作業が続きました。普段のディーラーとは違う環境にもかかわらず皆さんに一生懸命作業していただけることで、ドライバーは本当に、安心して全力で走ることができています。
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9/17土曜日はまず、私が参戦するクラブマンシリーズ エキスパートクラスの予選から始まりました。結果は10位と今までの最高順位となりました! しかし、アタックラップに大きくミスをして、2回目のアタックがベストタイム。さらに上位を狙えるポテンシャルがあったのに、それを引き出すことができず悔しい気持ちが残る予選となりました。
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10/17続いてプロフェッショナルシリーズの予選が始まります。結果は11位。今回の予選ではコンマ1秒の中に5台がおさまるなど、かなりの僅差でいつも以上に緊張感がありました。
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11/17予選が終わると同じく「BRZ」で戦う新井大輝選手(写真左)がテントに来てくれました! 久保選手(右)と新井選手は同い年で、プライベートで一緒に走行トレーニングをすることもあるのだとか。とっても仲良しです。やはり、スバルファミリーが集まるととても楽しい雰囲気になります!
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12/17今大会は、予選があった土曜日からレースが行われました。まずはクラブマンシリーズ エキスパートクラスのヒート1からです。昨年のSUGO大会では序盤にタイヤを使いすぎ、後半ペースダウンしてしまった経験から、今回は後半重視で走りました。しかし、スタートでの出遅れと前半での競り合いで負けてしまいポジションダウン。後半はペースが上がったものの、順位を上げることができず、13位でチェッカーを受けました。
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13/17次はプロフェッショナルシリーズのヒート1です。いつもチームスタッフと笑顔でお話ししてから乗り込む久保選手ですが、今大会はグリッドでの雰囲気が違い、かなり緊張感がありました。レースが始まると各コーナーでバトルが繰り広げられ、一時も気が抜けない展開でした。久保選手も序盤から攻めていましたがポジションアップできず12位でチェッカーを受けました。
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14/17ヒート2が行われる日曜日。パドックに到着すると応援フラッグを持ってくださっている方が! 昨年の応援フラッグを持ってきている方も。本当にうれしくなって、さらに気合が入りました。スバルの応援フラッグはコースからでも見つけやすくて、見るたびにパワーをもらいます。もっとたくさんの方に応援していただけるように頑張りたいと思います!
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15/17そしていよいよクラブマンシリーズ エキスパートクラスのヒート2が始まります。SUGOは抜きにいくのが難しく、「序盤で前に出ないと厳しい」ことがヒート1でわかったので、前半から攻めていきました。結果は13番スタートで、自己最高順位である9位でチェッカー。しかし、レース半ば、3コーナーに並んで入った際に前車と接触したことがペナルティーの対象となり、ゴールのタイムに50秒が加算され、順位は18位となってしまいました。
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16/17次はプロフェッショナルシリーズのヒート2です。スタート序盤から常に接戦で一瞬の油断も許されない状況。5台以上が各コーナーで連なり、久保選手もとても激しいバトルを見せ一時は10位までポジションアップしましたが、結果、順位の変動はありながらも12番手スタートから12位でチェッカーを受けました。
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17/17今大会は自己ベストでゴールしたのに、接触でのペナルティーという結果になってしまいました。レーシングアクシデントとはいえ接触してしまった相手のドライバーとチームの方々、応援しに来てくださった方、チームの皆さんには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。とても残念なレースになってしまったので、今後同じ結果を繰り返さないよう気をつけたいと思います。しかし、自力でポイント圏内まで上がれたことは自信につながったので、次戦からはさらに上を目指して戦っていきたいと思います!