第10回:CG ROBOT RACING TEAM 2019 シーズンリポート Vol.4
復活の日 2019.08.01 池島実紅の「挑戦! 86/BRZ Race」 CG ROBOT RACING TEAMが、ついに今季初表彰台を手にした。TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceシリーズ第5戦、富士ラウンドで予選4番手からスタートした井口卓人選手は、じっくり丁寧に10周のレースを進め、見事2位でフィニッシュ。2019年3月下旬のシリーズ開幕以来、CG ROBOT RACING TEAMの全員が待ち望んでいたポディウムをもたらしたのだった。(『CG』2019年9月号から転載)
国際的な週末
と、そんな表彰台を手にした第5大会、富士ラウンドの話を進める前に、6月15日~16日に大分県のオートポリスで開催されたシリーズ第4大会の模様を振り返ってみたい。
とりわけ、福岡県柳川市出身の井口卓人にとっては地元・九州でのひのき舞台である。ウエットコンディションの中、そんな井口選手は予選6番手から第1ヒートを7位、第2ヒートで6位と堅実なレースを展開。貴重なポイントを得る手堅いレース運びを披露。一方、チームメイトの久保凜太郎選手は、予選7番手から一時は4位を走るもののリアをヒットされコースアウト、第1ヒートは17位、第2ヒートは4つポジションを上げて13位でフィニッシュ。井口選手とともに次戦の富士ラウンドでの奮起が期待される結果となった。
そんなオートポリスから3週間。第5大会となる富士ラウンドは、ここ3大会で導入された2ヒート制ではなく、周回数10周のレース、1ヒートのみで雌雄を決する。また、併催イベントがブランパンGTアジアやランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアなど、この週末のパドックは国際色豊か。同時にさまざまなカテゴリーのタイヤラバーが乗るとあって、コースコンディションも微妙に変化することが予想されるなど、興味深い様相を呈していた。
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殊勲の2位フィニッシュ
こうした諸条件の変化に戸惑うチームを尻目に、CG ROBOT RACING TEAMは練習走行から好タイムを連発。迎えた予選では、単独アタックを巧みにまとめた井口選手が4番グリッドの好位置を確保。僚友の凜太郎選手が22番手に終わったことは、返す返すも残念だったが、井口選手が手にした4番グリッドというポジションに、決勝に向けていやが上にも期待が高まった。
そんなチームの思いに、井口選手は冷静なレース運びで応えた。落ち着いてスタートを決めた井口選手は、#60服部尚貴選手がペナルティーでピットインを余儀なくされたのを受け3番手に浮上。さらに#7堤 優威選手から2番手の座を奪うと、今度はトップを快走する#25水谷大介選手を猛追。スリップストリームを巧みに使い、最終ラップまで水谷選手を背後から翻弄(ほんろう)したが、オーバーテイクには惜しくも至らず。しかしながら、堂々の2位フィニッシュを遂げ、チームに約2年ぶりの表彰台をもたらしたのだ。
「これまで、なかなかままならないレースに終始してきた86/BRZ Raceですが、このレースをきっかけにさらに積極的にレースを重ねていければと思います」
2年ぶりの表彰台に、必要以上に浮かれることなく、淡々とシリーズのこれからについてそう語る井口選手。CG ROBOT RACING TEAMのみならず、この日、チームを応援すべく富士スピードウェイに参集したCG CLUB会員有志の皆さんにとっても、うれしくも誇らしい一日となった。
(文=早田禎久/写真=服部真哉)
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