GMが新型「コルベット」のオープンモデルを発表 レースカーの「C8.R」も同時に公開
2019.10.08 自動車ニュース![]() |
米ゼネラルモーターズは2019年10月2日(現地時間)、米フロリダ州ケネディ宇宙センターにおいて、新型「シボレー・コルベット スティングレイ コンバーチブル」を発表するとともに、レーシングカー「コルベットC8.R」をサプライズ公開した。
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クーペと同等のパフォーマンスを追求
今回発表された新型コルベット スティングレイ コンバーチブルは、2019年7月に発表された8代目シボレー・コルベット スティングレイのオープントップモデルであり、コルベット史上初のミドシップの駆動レイアウトに加え、こちらもコルベット史上初となる、電動ハードトップが大きな特徴となっている。
デザインはクーペ同様ジェット戦闘機をモチーフとしたもので、ルーフを格納するトノカバーには、ジェットエンジンを収めるハウジングをモチーフにしたというナセルを採用。キャビンに巻き込む風の影響を低減するとともに、ルーフを開けた状態でも閉めた状態でも、クーペに非常に近いシルエットを実現している。またキャビン後方には、エンジン冷却用のベンチレーションに加え、電動開閉式のリアウィンドウを装備。キャビンに流れる空気の量を調整したり、クローズ時でもエキゾーストサウンドを積極的に楽しんだりできる。
シート成形による複合材製のルーフは、6つのモーターで作動する2分割構造となっており、車速が30mph(約48km/h)以下であれば走行中でも操作が可能。格納に要する時間はわずか16秒とアナウンスされている。ルーフやナセルの色はボディー同色が標準だが、オプションで「カーボンフラッシュ メタリック」も選択可能。車体後方のトランクルームには、ルーフを開けた状態でも2セット分のゴルフクラブを積めるスペースを確保している。また、ルーフはオープン時には軽量複合材製パネルとヒートシールドで構成された収納スペースに格納され、エンジンの熱から保護されるという。
動力性能についても、クーペとほぼ同等のパフォーマンスを実現すべく、専用にチューニングしたスプリングおよびダンパーを採用してシャシーをセットアップ。ルーフシステムにクーペの「Z51パフォーマンスパッケージ」と同じリアスポイラーを組み合わせることで、空気抵抗もクーペと同等に抑えているという。
パワートレインはクーペと共通で、最高出力495hp、最大トルク637N・mを発生する6.2リッタースモールブロックV8「LT2」に、デュアルクラッチ式8段ATの組み合わせ。左右のシフトパドルを同時に保持するとクラッチの接続が解除される、ダブルパドルクラッチ解除機能も装備されている。
輝かしい戦歴を受け継ぐコルベットの新型レースカー
同時にお披露目されたコルベットC8.Rは、クーペのシボレー・コルベット スティングレイをベースにしたGTLMクラスのレーシングカーである。
1999年にGMがワークスでのレース活動を解禁し、「コルベットC5-R」がデビューして以降、コルベットレーシングは北米におけるアメリカン・ルマン・シリーズなどのレースで累計107勝を挙げ、チームチャンピオンシップを13回、ドライバーズタイトルおよびマニュファクチャラーズタイトルを12回獲得している。またルマン24時間レースなど海外のレースでも活躍しており、2015年には15年ぶりに耐久レースの“トリプルクラウン”(ロレックス・デイトナ24時間、セブリング12時間、ルマン24時間でそれぞれ優勝)を達成した。
今回発表された新型のレースカーC8.Rは、2020年1月に米フロリダ州デイトナで開催される、ロレックス・デイトナ24時間で実戦デビューする予定となっている。
(webCG)
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