ランボルギーニ・ウルス(前編)
2019.10.17 谷口信輝の新車試乗 これまでSUVで経験したことのない走りに、プロのレーシングドライバーも感心。「ランボルギーニ・ウルス」をワインディングロードで走らせた谷口信輝は、そのパフォーマンスに何を感じたのか?“スーパーSUV”はダテじゃない!
「ウルスはランボルギーニ初のSUVである」と言えば“猛牛ファン”からお叱りを受けるかもしれない。実際には、1986年のブリュッセルモーターショーでデビューした「LM002」がランボルギーニにとって初のSUVであるからだ。
ランボルギーニは1970年後半から高性能オフロード4WDモデルの開発に着手。もともとこれは軍事用を想定したもので“チータ”と呼ばれていた。一時は中断していたこのプロジェクトを復活させたのはエンジニアのジュリオ・アルフィエーリ。彼はエンジンをミドシップした「LM001」を1981年に発表するが、好ましい操縦性を実現できなかったこともあってフロントエンジンに改めた「LMAプロトタイプ」を開発。これを量産化したのがLM002で、エンジンは「カウンタック クアトロバルボーレ」用の5.2リッターV12を最高出力450PS/6800rpmとややデチューンして搭載していた。
それからおよそ30年後の2017年に誕生したのがウルスで、ランボルギーニはこれを「世界初のスーパーSUV」と称している。つまり、並のSUVとは別格と訴えているわけだ。事実、4リッターV8ツインターボエンジンから650PSを絞り出し、305km/hの最高速度と3.6秒という0-100km/h加速タイムを実現している。これはデビュー当時、いずれもSUVとして世界最速のパフォーマンス。その後、最高速は「ベントレー・ベンテイガ スピード」の306km/hに敗れたものの、0-100km/h加速タイムとそのスーパースポーツカー顔負けのハンドリングはいまも世界最高峰で、“スーパーSUV”の名がまさにふさわしい。
個人的にちょっと思い入れが強いモデルのため前置きが長くなってしまったが、ここからはいつものように箱根のワインディングロードで試乗した印象を谷口信輝に語ってもらおう。
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