トヨタ車体、ダカール2012に参戦 7連覇目指す
2011.06.13 自動車ニューストヨタ車体、ダカールラリー2012に参戦 7連覇目指す
トヨタ車体は、2012年1月1日より南米大陸を舞台に開催される「ダカールラリー2012 アルゼンチン・チリ・ペルー」への参戦を表明した。チームは、市販車部門において、前人未到の7連覇を狙う。
「トヨタ・ランドクルーザー200」の製造を担当しているトヨタ車体が、世界でもっとも過酷なラリーとして知られる「ダカールラリー」に、2012年度も参戦すると発表した。同社のチーム「チームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)」は、改造可能範囲の少ない市販車部門に2台の「ランクル」を投入し、前人未到の7連覇を狙う。チームは震災のため、出場断念も検討したそうだが、トヨタ車の、ひいては日本の健在ぶりをアピールするため、参戦を決意したという。
ラリーは、2012年1月1月から15日にかけて開催される。舞台となるのは、アルゼンチン・チリ・ペルーの3カ国。同ラリーの開催地がアフリカ大陸から南米大陸に移ったのは2009年からだが、来年は過去3レースの舞台となったアルゼンチン、チリのほか、新たにペルーが加わり、総走行距離9000kmにおよぶ長き戦いが繰り広げられる。ペルーは気温が高く、また高山地帯のコースが含まれるため、これまで以上に厳しいレースが予測されるという。
TLCは2012年もこのレースに、廃てんぷら油から精製したバイオディーゼル燃料で挑む。同社は環境への配慮から、2007年よりバイオディーゼル燃料を20%程度使用した燃料を使ってきたが、2011年からはその比率を100%まで高めており、環境にやさしいモータースポーツ参戦の実現を目指す。原料となる廃てんぷら油は、地元企業や学校、取引先企業、従業員の家庭などから集められるそうだ。
なお、参戦ドライバーについては現在契約交渉中とのこと。年末にはあらためて体制が発表される見通しである。
(webCG 曽宮)