ダイハツ・コペンGRスポーツ(前編)
2020.01.09
谷口信輝の新車試乗
特別なチューニングが施された、軽規格のオープントップモデル「コペンGRスポーツ」。ワインディングロードで試乗したレーシングドライバー谷口信輝は、その走りをどう評価する?“GAZOO Racing”の効果のほどは……
今回、谷口信輝に試乗してもらったのはコペンGRスポーツ。ダイハツが生み出した軽規格の2シーターオープンスポーツに、TOYOTA GAZOO Racingがモータースポーツ活動で得た知見を盛り込んで開発したのがコペンGRスポーツだが、果たしてそのブランドはトヨタなのか? それともダイハツなのか?
実はコペンGRスポーツはトヨタとダイハツの両チャンネルで販売される。したがってトヨタディーラーで買えば「トヨタ・コペンGRスポーツ」、ダイハツディーラーで買えば「ダイハツ・コペンGRスポーツ」ということになる。ただし、製品としてはまったく同じなので、ベースは同じでも車両の味付けが大きく異なる「トヨタ86」と「スバルBRZ」とは似て非なる関係といえるだろう。
さて、そのコペンGRスポーツ、“なり”は小さいがそのチューニングはなかなか本格的だ。特に驚かされるのがボディー下まわりのブレース追加で、専用フロントブレース、専用センターブレース、専用床下スパッツなどを組み合わせることでホイールベース間をくまなく強化。オープンボディーにありがちなボディー剛性の不足を補っている。
これにあわせてサスペンションのスプリングレートを最適化したほか、専用ダンパーや専用チューニングの電動パワステを採用することで、「しなやかな動きと接地感あるフラットな乗り心地」に加えて「ステアリング操作とクルマの動きの一体感醸成」を実現したという。
そうした効果を谷口も敏感に感じ取ったようだ。
「いやあ、ブレースが結構効いていると思いますよ。おかげでボディー剛性が上がっている感じがします。ボディー剛性が上がればサスペンションにしっかり入力がかかって足まわり本来の性能を引き出せるようになるし、コペンGRスポーツはそこのところを見越してダンパーをセッティングしてあるから、右へ左へと切り返すスラロームみたいな走りがすごく気持ちいい。ノーズの入り方とかリアの追随とかも、とってもいいですね」
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