スバル・レヴォーグGT-H EXプロトタイプ(4WD/CVT)/レヴォーグSTI Sport EXプロトタイプ(4WD/CVT)
あらゆる余裕が違う 2020.08.22 試乗記 発売迫る「スバル・レヴォーグ」の新型に先行試乗。人気のスポーツワゴンの2代目は、どんなクルマに仕上がったのか? プロトタイプの試乗会でわかった“先代からの進化”について詳しくリポートする。気合の伝わるリニューアル
新型スバル・レヴォーグのプロトタイプ試乗会が開催された。次世代「EyeSight(アイサイト)」の機能体験がメインだが、クローズドスペースの限られた条件ながら、新旧レヴォーグに乗ることもできたので、こちらも簡単ながら報告したい。まずは、ニューレヴォーグのモデル紹介から。
2代目となる新型レヴォーグは、現行「インプレッサ」で使われる「スバルグローバルプラットフォーム」をブラッシュアップしたシャシーに、「Performance × Advanced」をデザインテーマにしたワゴンボディーを載せる。2020年8月20日に先行予約が始まり、同年10月15日に正式発表となる予定だ。
今回リリースされたのは、新開発の1.8リッター水平対向4気筒ターボ(最高出力177PS、最大トルク300N・m)を搭載したモデル。これまでの1.6リッターに代わるもので、2リッターのレヴォーグは当面カタログから落ちる。追って、排気量を拡大した上級版がラインナップに加わるだろう。1.8リッターボクサーに組み合わされるトランスミッションは、リニアトロニックことマニュアルモード付きのCVTのみ。駆動方式は、全車4WDとなる。
グッとシャープさを増した新型レヴォーグは、ホイールベースがこれまでより20mm長くなり、インプレッサと同じ2670mmとなった。ボディー全長は65mm延びて4755mm、全幅は15mmワイドになったが、それでもギリギリ1800mmを超えない1795mmに抑えられる。全高は変わらず1500mmだ。大きくなった寸法は主に車内スペースの拡張に充てられ、前席の左右間が20mm増したほか、前後席間のディスタンスを25mm増やして後席スペースを広くしている。
グレードは、17インチホイールを履くスタンダードの「GT」、足まわりが18インチになるハイグレード版「GT-H」、そしてボルドー×ブラックの革内装がおごられた「STI Sport」の3種類に大別される。そのそれぞれに、さらなる先進装備が与えられた「EX」グレードが用意され、全6グレードで構成される。価格は未定だが、GTが280万円付近、GT-Hが300万円前後、そしてSTI Sportがさらに40万円高のイメージ。EX仕様は、いずれも35万円高になりそうだ。
モデルチェンジの目玉となるEXグレードには、車内のセンターコンソールに11.6インチの縦型ディスプレイが設けられ、“ブツからない技術”たるアイサイトは衛星や地図情報を利用する「アイサイトX」にグレードアップされて運転支援システムも充実。さらにヘルプセンター(ヘルプネット)などとつながるコネクティッドサービスが標準装備となる。
プラットフォームの刷新、新開発エンジンの搭載、そして先進安全技術の採用と、新しいレヴォーグは、スバルの主力モデルらしい力の入ったモデルチェンジである。
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