発進加速はマイルド

少し観察が過ぎてしまったが、ようやく運転席に座ってみる。シフトセレクターはボタン式で、その周囲にドライブモード(「ノーマル」と「スポーツ」のみ)のセレクターと回生ブレーキを強めてアクセルペダルの操作のみで加減速ができる「シングルペダルコントロール」のオン/オフスイッチが付いている。

まずはノーマルモード、シングルペダルコントロールはオフで走らせてみると、ホンダeは電気自動車特有のギュイーンという加速……ではなく、だいぶマイルドな発進を見せた。モードをスポーツに切り替えてみても劇的な変化はなく、乗員がのけぞるような加速はしない。

試乗したのは高いほうのグレード「アドバンス」なので、モーターは最高出力154PS、最大トルク315N・mというスペックを誇る。しかし、よその電気自動車よりも控えめとはいえ、フロア下に大量のリチウムイオンバッテリーを積んだホンダeの車両重量は1.5tを超えている。全長×全幅が3895×1750mmというサイズを考えるとなかなかの重量級であり、目の覚めるような加速を味わいたいのであれば、他をあたるべきだろう。

最小回転半径4.3mのRWD車というだけあってコーナリングは痛快である。といってもこの日に味わえたのは交差点での右左折だけだったものの、乗り慣れたクルマと同じ感覚で右折を試みたところ、危うくUターンしそうになったほどだ(←本当)。良好な前方視界も相まってシティーコミューターとしての高い資質を感じるとともに、郊外のオープンロードで思い切り走らせてみたいとも思った。乗り心地は極めて良好。ステアリングの手応えは軽いが、クルマの挙動はヒラリヒラリという感じではなく、しっとりとしたフィーリングだ。

試乗できたのはこちらの「モダンスティール・メタリック」のクルマ。イベントには筆者が1人で参加したので今回はクルマが走っている写真はない。
試乗できたのはこちらの「モダンスティール・メタリック」のクルマ。イベントには筆者が1人で参加したので今回はクルマが走っている写真はない。拡大
センターコンソールにはボタン式のシフトセレクターなどが整然と並ぶ。「D」の下にあるペダルと足のアイコンが書かれているのが「シングルペダルコントロール」のオン/オフスイッチ。
センターコンソールにはボタン式のシフトセレクターなどが整然と並ぶ。「D」の下にあるペダルと足のアイコンが書かれているのが「シングルペダルコントロール」のオン/オフスイッチ。拡大
車両の後側方はボディー両サイドにあるカメラの映像で確認する。
車両の後側方はボディー両サイドにあるカメラの映像で確認する。拡大
カメラユニットはAピラーの下に備わる。コンパクトかつ、一般的なドアミラーよりも下方に付いているので、運転席からは斜め前方もよく見える。
カメラユニットはAピラーの下に備わる。コンパクトかつ、一般的なドアミラーよりも下方に付いているので、運転席からは斜め前方もよく見える。拡大
ホンダ の中古車
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