三菱が「エクリプス クロス」のデザインを一新 プラグインハイブリッドモデルも追加設定
2020.10.15 自動車ニュース![]() |
三菱自動車は2020年10月15日、「エクリプス クロス」の大幅改良モデルを発表し、同日、予約注文受け付けを開始した。
エクリプス クロスは三菱がグローバルでは2017年に、日本では2018年に発売したコンパクトクロスオーバーSUVである。ウエッジシェイプのクーペライクなフォルムや、三菱独自のフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」が特徴となっている。
今回の改良では、エクステリアデザインを一新。全長を140mm延ばすという大がかりな変更で、荷室容量を拡大した。さらに「アウトランダーPHEV」のシステムを引き継いだプラグインハイブリッド車(PHEV)仕様を新たに設定し、電動パワーユニットの選択肢が加わった。
大きく変わったのはリアデザイン。テールゲートは上下2分割のダブルウィンドウからシングルウィンドウに変更。ボディーの延長と合わせて、流れるようなシルエットが特徴のより洗練されたスタイリッシュなフォルムを実現している。フロントはダイナミックシールドを進化させ、ランプレイアウトの変更でよりスポーティーな表情に。バンパー下部にはアンダーガード風ガーニッシュを加え、SUVとしての力強さを表現した。
ボディーカラーには従来の「ダイヤモンドレッド」に加えてダイヤモンドシリーズ第2弾となる「ダイヤモンドホワイト」を追加。インテリアはブラックを基調色とし、上級グレードにはエンボス加工のスエード調素材と合成皮革のコンビネーションシートを採用。本革シートはブラックに加えてライトグレーも選べるようになった。
新たに設定されたPHEV仕様には、アウトランダーPHEVで実績のある、2.4リッターガソリンエンジンと前後車軸に各1基ずつのモーターからなるツインモーター4WD方式のシステムをエクリプス クロスに最適化して搭載。走行用バッテリーの電力でモーターを駆動する「EV走行モード」とエンジンが発電した電力でモーターを駆動する「シリーズ走行モード」、エンジンが発生した動力による走行をモーターがアシストする「パラレル走行モード」の3つの設定を、状況に応じて自動で切り替えるようになっている。また、駆動用バッテリーを床下中央にレイアウトしたことによる前後重量バランスの最適化と低重心化、さらに車両運動統合制御システム「S-AWC」との組み合わせにより、あらゆる路面での優れたハンドリングと走行安定性を実現したという。
急速充電と200Vの普通充電の両方に対応しており、日常ではEVとして、遠出する時はハイブリッド車として利用できる。バッテリーのみでの航続可能距離はアウトランダーPHEVと同じ57.6km(WLTCモード)と公表されている。ラゲッジルームには1500WのAC100V電源が備えられており、バッテリーとエンジンでの発電を組み合わせれば最大で一般家庭における約10日分の電力供給ができる。
価格はPHEV仕様が約385万円~約450万円で、ガソリンモデルが約255万円~約335万円。なお、2019年6月に追加設定された2.3リッターディーゼルエンジン搭載モデルはカタログ落ちとなっている。
(文=鈴木真人/写真=向後一宏)
-
三菱エクリプス クロスP(4WD)【試乗記】 2021.1.10 試乗記 大規模なデザイン変更を受けた「三菱エクリプス クロス」だが、マイナーチェンジの本命は、やはり新たに用意されたプラグインハイブリッド車(PHEV)に違いない。寒風吹きすさぶワインディングロードでその仕上がりを試した。
-
-
三菱エクリプス クロス Gプラスパッケージ(4WD/CVT)【試乗記】 2018.4.10 試乗記 三菱から満を持して登場した久々のニューモデル「エクリプス クロス」。同社の次世代製品群の旗手を担うコンパクトSUVは、ハイブリッドやディーゼルといった“飛び道具”はないものの、運転しやすく快適な、ちゃんとした乗用車に仕上げられていた。
-
キャデラック初のコンパクトSUV「XT4」が日本デビュー 3グレードをラインナップ 2021.1.15 自動車ニュース ゼネラルモーターズ・ジャパンは2021年1月15日、キャデラックブランド初のコンパクトSUV「XT4」を導入し、同年1月16日に発売すると発表した。同モデルは2018年3月に米国でデビューした新型車である。
-
三菱エクリプス クロス<PHEV>プロトタイプ(4WD)【試乗記】 2020.10.19 試乗記 三菱のコンパクトSUV「エクリプス クロス」が大規模なマイナーチェンジを受けた。ボディーサイズの拡大やデザイン変更などトピックは多いが、なんといってもメインはプラグインハイブリッドモデルの追加設定だ。発売前のプリプロダクションモデルでその仕上がりを確かめた。
-
三菱エクリプス クロス ブラックエディション(4WD/8AT)【試乗記】 2019.8.30 試乗記 クリーンディーゼルを搭載する、手ごろなサイズのSUV――「三菱エクリプス クロス」のディーゼルモデルは、日本国内ではなかなかレアな存在だ。では、その乗り味はどうか? 市街地から高速道路、ワインディングロードまで試乗して確かめた。