TOM'Sスープラ(前編)

2020.10.29 谷口信輝の新車試乗 谷口信輝が今回試乗するのは、TOM'Sがモータースポーツのノウハウを注いで開発した「TOM'Sスープラ」。専用のボディーや足まわりを持つ特別な一台を、走りのプロはどのように評価する?

手だれが作ったスペシャルスープラ

TOM'Sスープラは、トヨタ車でレースを戦い続けてきたTOM'Sが、そのノウハウを注いで開発したストリート向けコンプリートカー。以前、この連載で取り上げた「TOM'Sセンチュリー」と一緒に2020年の東京オートサロンで発表されたモデルで、エンジンとシャシーを前田光彦、寺元浩之というTOM'Sの顔というべきスペシャリストがそれぞれ開発し、トヨタの元テストドライバーでトップガンを務めた西島光義がテストを担当したという。つまり、トヨタ車を知り尽くしたメンバーが作り上げたスポーツモデルが、このTOM'Sスープラなのだ。限定99台が販売され、価格は1565万3000円という。

いっぽうの谷口信輝も、これまでトヨタのスポーツモデルに数多く試乗してきたスペシャリストのひとり。ちなみに谷口はTOM'Sセンチュリーに対して厳しい評価を下していたが、果たしてTOM'Sスープラはどうなのか? いつもの箱根のワインディングロードでの試乗を終えたところで話を聞いてみた。
「足は、いいですね」

おお、どうやら谷口はTOM'Sスープラの足まわりを気に入ったようだ。
「わりと柔らかめで、よく動く足ですよね。でも、人によってはもう少しバネレートを上げることで安定感というかクルマをしっかり支えてほしいと思うかもしれませんが、僕はイヤじゃない。というか、これがいいと思います」

それはどういう意味なのか、もう少し詳しく谷口に説明してもらった。
「ロールに関しては柔らかめなんですよ。だから人によっては、もう少し手前でロールを抑えてくれたほうが安心かもしれません。でも僕は、コーナリング中にもさらにステアリングに入力するとか、アクセルを踏んだり緩めたりとかっていう操作を受け入れて、それを姿勢の変化に反映してくれるこの足まわりがいいと思うんです」

 
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