トヨタとKDDIが新たな業務資本提携に合意 通信プラットフォームなどの共同開発を加速
2020.10.30 自動車ニューストヨタ自動車とKDDIは2020年10月30日、提携関係のさらなる強化を目的に、同日新たな業務資本提携に合意したと発表した。
トヨタは、KDDIの株式の12.95%(2020年9月末時点)を保有する第2位の株主であり、2002年よりテレマティクス事業であるG-BOOKサービスなどで協業。2016年からは車載通信機やクラウド間の通信において、高品質で安定したプラットフォームをグローバルに確保するため、従来のローミングサービスなどに依存しないグローバル通信プラットフォームの共同構築を推進してきた。
両社は今回の業務提携について、通信技術およびコネクティッドカー技術の研究開発の推進や、新しいサービスの開発、ビッグデータの活用などによる社会課題解決への貢献が目的であるとしており、今後は以下の取り組みを進めていくとしている。
- 4G、5G、6Gなど通信規格が進化する中で、街、家、人、クルマそれぞれの間での最適な通信を可能とする通信プラットフォームの研究開発を共同で実施。
- デバイスからネットワーク、プラットフォーム、サービスまで一元化して管理し、高度な運用を可能とする次世代コネクティッドカー向けの運用管理システムを共同で開発。
- クルマの内外にとらわれることなく、人々の生活を豊かにし、安心安全を追求していくサービスおよびサービスプラットフォームを共同で構築。
- 街、家、人、クルマなどのビッグデータを活用した、都市と地方間や各地域のコミュニティにおける社会課題解決を共同で推進。
また、両社は中長期にわたり戦略的な提携を進めるためには、さらなる資本関係の強化が必要であると判断。トヨタを引受先としたKDDI株式1830万1600株(総額約522億円)の、第三者割当による自己株式処分を実施することで合意した。これにより、トヨタによるKDDIの持ち株比率は13.74%となる。株式取得日(払込期日)は2021年1月29日を予定している。
(webCG)
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