モータースポーツ部門直系の「ランボルギーニ・ウラカンSTO」東京で世界初披露
2020.11.20 自動車ニュース![]() |
ランボルギーニ・ジャパンは2020年11月20日、東京・六本木のランボルギーニブランド体感スペース「THE LOUNGE TOKYO」において、「ウラカンSTO(Super Trofeo Omologata)」を初公開した。同モデルの実車披露は、今回が世界初となる。
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ウラカンSTOは、レーシングマシンのテクノロジーを用いて開発。ランボルギーニが世界展開しているワンメイクレース参戦マシン「ウラカン スーパートロフェオEVO」や、デイトナ24時間レースで3度の優勝を飾ったレーシングマシン「ウラカンGT3 EVO」をモチーフにしたというリアミドシップ後輪駆動の市販ロードカーである。
エクステリアはモータースポーツ由来のアグレッシブなフォルムが特徴で、競技車両に迫る空力性能と軽量化を両立。手動調整可能な2段式のリアウイングや、リアエンジンフードに設けられたシャークフィンなどは、ウラカン スーパートロフェオEVO譲りとなる空力デバイスである。280km/hで走行時のダウンフォースは420kg、空力効率はウラカンのハイパフォーマンスモデル「ペルフォルマンテ」比で+37%を達成。車重はペルフォルマンテを43kgも下回っているという。
フロントフードはバンパーとボンネット、フェンダーを一体化。ランボルギーニではこの特徴的な形状を「Cofango(コファンゴ)」と呼んでいる。コファンゴはランボルギーニの最初の市販車である「350GGTV」や1966年に発表された「ミウラ」にも用いられた伝統的なもので、空力性能の向上と軽量化を両立するとアナウンスされている。
キャビン後方に縦置き搭載されるV10エンジンは、最高出力640PS/8000rpm、最大トルク565N・m/6500rpmを発生。0-100km/h加速タイムは3.0秒、0-200km/h加速タイムは9.0秒、最高速度は310km/hというパフォーマンスを誇る。
ランボルギーニ車でおなじみのドライビングモード「ANIMA」は、STO専用に新開発されている。通常走行時に使用する「STO」、サーキット向きの「Trofeo」、ウエット路面用の「Pioggia」という3つのモードからドライバーが任意に選べる。
展示車両には、ウラカンSTO専用となるフロント245/30R20、リア305/30R20の「ブリヂストン・ポテンザ スポーツ」タイヤが装着されていた。ランボルギーニがピレリ以外のタイヤを市販モデルに純正装着するのは今回が初めてとなる。
キャビンはカーボンとアルカンターラで仕立てられている。カーボンシェルの軽量なバケットシートやアクラポヴィッチが開発に関与したチタン製のロールケージが目を引く。スマートフォンのアプリで管理できる、サーキット走行時のデータを記録するテレメトリーシステムも搭載している。
価格は4125万円。デリバリー開始は2021年春以降を予定している。
(webCG)