ALL Season Tire Catalog 2021
ウインターシーズンを乗り切る万能シューズ 2020.12.07 Gear Up! 2021 Winter 本格的な冬の到来に合わせて、ウインタータイヤに履き替えようかと考えている人も少なくないだろう。万全の体勢をとるならスタッドレスタイヤを装着するのが望ましいが、日常的に雪の心配のない地域の人にとっては、タイヤの履き替えに関わる手間や保管場所、コストなど、頭を悩ませることも多いはず。そんな人におすすめしたいのが、いざというときのためのスノー性能を確保しつつ、ドライ/ウエットでも十分なパフォーマンスを発揮してくれるオールシーズンタイヤである。ダンロップ | ALL SEASON MAXX AS1
ツボを押さえて安心・長持ち
雪の多い地域であれば、冬にスタッドレスタイヤを履くのは当たり前だが、年に数回雪が降る程度の地域では、そのためにスタッドレスタイヤを購入するかどうか迷うし、いざ履き替えるとなると、ホイールの用意や、外したタイヤの保管場所など、悩みも少なくない。そんな非降雪地域のドライバーにとって、新たな選択肢といえるのがオールシーズンタイヤ。サマータイヤ感覚で使用できるうえ、突然の雪でも安心して走行できる。
ダンロップのALL SEASON MAXX AS1は、スタッドレスタイヤに迫る雪上性能と、サマータイヤ並みのドライ/ウエット性能、そして、ロングライフ性能が自慢のオールシーズンタイヤ。回転方向指定のV字のトレッドパターンは、中央に刻まれた横方向の溝が雪上でのトラクションとブレーキ性能を確保。また、通常の路面に加えて、雪道でも性能を発揮するコンパウンドを採用することで、さまざまな路面状況に対応する。
一方、中央に幅広いリブ状のエリアを確保することで、サマータイヤに迫るドライ性能を発揮。ウエット路でも、V字の主溝と夏タイヤより深い溝構造によって、効率よく排水を行う。さらに、深溝設計と新開発コンパウンドによりロングライフを実現。安全・安心に加えて、利便性や経済性にも優れたAS1。ラインナップは155/70R13から225/45R18までの21サイズを用意。そのほとんどがHのスピードレンジというのも見逃せないところだ。
問い合わせ:ダンロップ
https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/
トーヨータイヤ|CELSIUS(セルシアス)
しっかり捉える非対称パターン
オールシーズンタイヤは、夏のドライ/ウエット路面から冬の雪道まで、四季のさまざまな路面状況に対応できる魅力的なタイヤ。一年を通して快適で安心なドライブが楽しめることから、オールシーズンタイヤを選ぶ人が増えている。
トーヨータイヤのセルシアスは、雪道でしっかり走れるスノー性能を重視しながら、サマータイヤに迫るドライ/ウエット性能を発揮するのが特徴だ。オールシーズンタイヤの多くが回転方向に指定のあるV字のトレッドパターンであるのに対し、このセルシアスはスタッドレスタイヤに多く見られる非対称パターンを採用している。
イン側には、雪上で優れたグリップ性能を発揮する3Dグリップサイプと、トラクションを確保するためのジグザグ状のブロックを配置。これにより、圧雪やシャーベット路面での安定した走りを実現。欧州で冬用タイヤとして認証されたスノーフレークマークも取得しており、高速道路で冬用タイヤ規制がある場合でも走行が可能だ。一方、アウト側は、優れたグリップを生み出す3Dグリップサイプをはじめ、 周方向を連結したブロックと溝の底部を補強したブロックにより接地性を高めることで高い操縦安定性を実現。また、ナノバランステクノロジーを駆使した特殊なコンパウンドにより、ウエット性能と低転がり抵抗性能を両立した。ラインナップは175/70R14から225/55R18までの19サイズを用意。2020年度グッドデザイン賞を受賞した。
問い合わせ:トーヨータイヤ
https://www.toyotires.jp/
横浜ゴム|ブルーアース-4S AW21
高剛性ブロックがもたらす安定感
非降雪地域のドライバーの間で、昨今注目が高まっているのが、オールシーズンタイヤだ。その特徴は、文字通り四季を通じて利用可能な便利なタイヤで、サマータイヤとしての性能を備えながら、突然の雪にも対応できる雪上性能を有している。このため、冬の前後でわざわざ履き替える必要がなく、交換の手間や外したタイヤの保管場所にも頭を悩ませずにすむメリットがある。
横浜ゴムのBluEarth-4S AW21は、ドライ路面の走行性の向上を狙って高い剛性を確保する一方、雪上やウエット路で高い効果を発揮する溝を多く配置した独自のトレッドパターンが特徴のオールシーズンタイヤ。それは、方向性のあるトレッドパターンを見れば一目瞭然で、中央から分岐したV字の溝が、雪や水を効率的に排出するとともに、このV字溝と交差する溝が雪上でのグリップを高めることで、優れた雪上性能とウエット路性能を確保する。ただし、凍結路面での性能を重視する方にはスタッドレスタイヤをおすすめする。
一方、ブロックの倒れ込みを抑えて剛性を確保する3次元構造のサイプや、大型のブロックをショルダー部に採用することで、ドライ路面での操縦安定性を確保しているのも見逃せない。
こうした工夫により、スタッドレスタイヤに迫る雪上性能を手に入れながら、スタッドレスタイヤが苦手のウエット性能をサマータイヤ並みに高めたBluEarth-4S AW21。ラインナップは175/65R14から225/55R 19までの19サイズを用意している。
問い合わせ:横浜ゴム
https://www.y-yokohama.com/product/tire/
(文=生方 聡)

生方 聡
モータージャーナリスト。1964年生まれ。大学卒業後、外資系IT企業に就職したが、クルマに携わる仕事に就く夢が諦めきれず、1992年から『CAR GRAPHIC』記者として、あたらしいキャリアをスタート。現在はフリーのライターとして試乗記やレースリポートなどを寄稿。愛車は「フォルクスワーゲンID.4」。
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