新型「日産フロンティア」登場 2021年夏に北米で販売がスタート
2021.02.05 自動車ニュース![]() |
日産自動車は2021年2月4日、ミッドサイズのピックアップトラック「フロンティア」をフルモデルチェンジし、2022年モデルとして2021年夏に北米市場で販売を開始すると発表した。
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タフなイメージに一新
フロンティアは、北米市場において1959年に登場した「ダットサン220」をルーツとするピックアップトラックで、日産は「米国市場で60年以上もの間培ってきたピックアップトラックの経験を生かし、パワーや性能だけでなく実用性や操縦安定性、そして最新のテクノロジーを兼ね備えた仕事でもアドベンチャーでもどちらにも活躍するモデル」と紹介している。
新型のボディーサイズはスタンダードホイールベース車が全長×全幅=5339×1854mm、ロングホイールベース車が全長×全幅=5692×1854mm、全高はモデルによって1822~1839mmとなっている。ホイールベースは前者が3200mm、後者が3550mm。(数値はすべてインチでの発表値をmmに換算)
新デザインのヘッドランプと堅牢(けんろう)さを表現したグリル、そしてはっきりとした輪郭のフードを備えた力強いフロントエンド、どこでも走れる地上高を持ちながらも安定感のある佇(たたず)まい、特徴的な形状のフェンダー、そして機械で削り出されたような立体的な形状のテールランプをリアゲートとボディーサイドをしっかりと固定するように配置したと、日産はフロンティアの外観デザインを説明している。
インテリアでは、ダッシュボード中央に配置された7インチのディスプレイやデザインが改められたセンタークラスターが特徴。遮音材やフロントドアの遮音ガラス、疲労感を軽減させるゼログラビティーシートなどにより、キャビンの快適性は大きく向上したという。
パワーユニットは9割以上の部品を新開発または改良した最高出力310PS、最大トルク381N・mの3.8リッターV6直噴エンジンで、新型の9段ATと組み合わされている。駆動方式は後輪駆動または4WDが選択できる。4WDモデルは、2WDと4WDのハイ/ロー切り替えモードを備えた電子制御のパートタイム式シフトオンザフライ4WDシステムを搭載しており、4輪リミテッドスリップ制御によって、滑りやすい路面でもトラクションを確保。2WDモデルも含めた全車にヒルスタートアシストが標準装備されるとともに、4WDモデルにはヒルディセントコントロールも備わっている。
安全面においては、日産の米国モデルでは初となるオフロードモードを備えた「日産インテリジェントアラウンドビューモニター」の搭載がトピック。これはオフロードモードで「4LO」を選択して低車速で走る際、車外に搭載された4台のカメラ映像によって上空から車両を見下ろしているかのような映像をディスプレイに映し、道幅の狭いオフロードやがれ場などでの走行をサポートするというもの。前方衝突警告やイージーフィルタイヤアラートを備えたタイヤ空気圧警報システム、リアドアアラート、合計8個のエアバッグなどが標準装備されているほか、「日産セーフティシールド360」の安全技術である歩行者検知機能を備えたインテリジェントエマージェンシーブレーキやブラインドスポットワーニングなどもオプションで選択できる。
日本への導入については未定。
(webCG)