スバル・レヴォーグSTI Sport EX(後編)

2021.03.14 思考するドライバー 山野哲也の“目” 山野 哲也 前編では「接地感が理想に近づいた」と新型「スバル・レヴォーグ」を絶賛したレーシングドライバーの山野哲也。後編では話がステアリングフィールにおよんだところ「それにしても……」と山野が首をかしげる。どうやら進化の幅が想像を大きく超えていたようだ。
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反応はいいけどピーキーではない

レースフィールドでも、数々のスバル車を操ってきた山野哲也。国内のワゴン市場をけん引する新型レヴォーグの“走り”は、「理想に一歩近づいた」という。「地面の底から引っ張られているような」と独特の表現で同車を評するプロフェッショナル“繊細”ドライバーに、そのよさを具体的に語っていただこう。

「新しいレヴォーグは、ステアリングの精密さがいいですね。操舵角が小さくても正確にクルマが反応し、しかもレスポンスがいい。動きに時差がほとんどないんです」

その通り! ……と、一度でもニューレヴォーグのステアリングホイールを握った人なら賛同するのではないだろうか。走りだしたとたんに感じる「いいクルマだなァ」の秘密は、解析するとこんなところに現れるのだ。

「ステアリングとタイヤの動き、その結果としてのクルマの挙動が、全体にスムーズでソフトです」

反応はいいけれど、ピーキー、つまり過敏な動きにはなっていないと念を押し、山野はさらに言葉を続ける。

「サスペンションが滑らかに動いて、コーナリング中は安定して外輪側が沈んでいるので安心感が高い。突き返しがあるような場所でも、足がキレイに上下して上手に衝撃を吸収してくれます」と大絶賛である。

 
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