リンカーンMKX(4WD/6AT)【試乗記】
頼りになるアメリカン 2011.04.12 試乗記 リンカーンMKX(4WD/6AT)……631万5225円
見た目から中身まで刷新された、リンカーンブランドのSUV「MKX」に試乗。果たして、その仕上がり具合は?
迫力満点の顔つき
「リンカーンMKX」は「キャデラック・エスカレード」とともに、アメリカン・プレミアムブランドのSUV/ミニバン市場の一角を形成する。
このクルマの場合、CUV(クロスオーバー・ユーティリティ・ビークル)なる区分けを打ち出している。昔のステーションワゴンに近い、(スポーツというよりも)乗用車的なところが、CUVと呼ぶ意図なのかもしれない。
新型はマイナーチェンジの範疇(はんちゅう)にあるものの、この「スプリット・ウイング・グリル」と名付けられた、大胆なクロームメッキグリルは何よりも新しいリンカーンの個性を表現している。アメリカ車にしては比較的シンプルな造形を採用するフォードにあって、これは迫力満点ではある。この顔がバックミラーいっぱいに迫ってきたら、ほとんどのクルマはすぐ進路を譲るに違いない。もちろんそこを重視するユーザーからは、拍手喝采だろう。そういう意味でも、今回の変化は大成功といえる。