キャデラックXT4スポーツ(後編)
2021.06.03 谷口信輝の新車試乗 スタイリッシュな新型コンパクトSUV「キャデラックXT4」に、谷口信輝が試乗。エンジンの制御をはじめ、気に入ったところがある一方で、気になる点もみられるという。それは一体、何なのか?これはちょっともったいない
キャデラックXT4のことを「ちょっと懐かしい、昔ながらの庶民の味わい」と表現した谷口信輝。これについて詳しく説明してもらう前に、一度、内外装の仕上がりなどをチェックしてもらうことにしよう。
「なんでしょうね、この感じ。運転席からの眺めは、ヨーロッパ車とも日本車ともやっぱり違っている。あえていえば日産っぽい感じがしなくはないんですが、なぜそう思うのかは、まだわかりません」
そんなふうに語る谷口の関心をまず引いたのはデジタル式のルームミラーだった。
「なんか、いろいろなスイッチが付いていますね。へー、明るくしたり暗くしたりできるんですね。あ、視界を広くしたり狭くしたりもできる。僕はなるべく広い範囲を見たくなるから、ここは広めに設定しておこうっと」
続いて谷口の視線はシートに向けられた。
「白いレザー張りのシートでしゃれていますね。ただ、よーく見るとシートのエッジのところがデコボコしています。遠くから見たらわからない程度だけれど。でも、もしも自動車用のシートを製造するメーカーが勢ぞろいして、自分たちの自慢のシートを並べて展示したら、XT4のシートをつくっているメーカーは負けちゃいそうですね。うーん、残念!」
ここまで運転席に腰掛けていた谷口に、続いて後席に移ってもらった。
「あれ、ヒザは前席のシートバックに軽く当たっちゃうかな。でも、頭は天井に当たっていません。むしろ余裕があるくらい。つまり、前後方向よりも天地方向に広々としたパッケージングといえますね」
念のため、ゴルフ好きの谷口にラゲッジスペースの広さをチェックしてもらった。
「あー、これはゴルフバッグを積むのはちょっと難しそうですね」と谷口。
「リアタイヤのホイールハウスまわりと思われる出っ張りがかなり大きくて荷室を侵食しているんですが、これはちょっともったいないですね」
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