スバルBRZ S(前編)
2021.11.11 谷口信輝の新車試乗 登場から9年を経て第2世代へと進化した、FRスポーツカー「スバルBRZ」。新型の上級グレードにワインディングロードで試乗した、レーシングドライバー谷口信輝の印象は?パワーアップはしているが
今回、われらが谷口信輝に試乗してもらうのは、フルモデルチェンジを果たしたスバルBRZである。
BRZと(「トヨタ86」改め)「GR86」が兄弟車であることは広く知られている。その86で、谷口が86/BRZ Raceに挑んでいることも周知のとおり。つまり、谷口は86とBRZのことを熟知しているわけだが、それは旧型に限った話で、新型BRZを公道で走らせるのは今回が初めて。いっぽう、GR86の発売が遅れた影響もあって、フルモデルチェンジを受けた86とBRZを同じ土俵で比較したことはまだないという。つまり、今回は箱根のワインディングロードで走らせた新型BRZの印象が話題の中心となることをご了承いただきたい。
「いやー、いいですねえ」
スバルBRZの試乗を終えた谷口は、晴れやかな表情でそう言い放った。
「なんていうか、FRのライトウェイトスポーツカーの魅力がぎっしり凝縮されている感じですね。正直、エンジンパワーはそれほどでもありません。それでも、初代の2リッターから2.4リッターへと排気量が拡大していて、その部分では正常進化を果たしたといえます。いずれにしても自然吸気のままなので、ものすごく馬力が増えたというワケではありませんが、旧型よりも力は出ていますね」
このコメントからは、「ハンドリングには満足したけれど、エンジンパワーについては引き続き物足りない」というニュアンスがなんとなく伝わってくる。その点は、どうだったのだろうか?
「排気量アップによる最高出力の上乗せぶんって、せいぜい20PSくらいですよね(厳密には28PS)? だから全開にする機会が多くて、それが楽しいという考え方もあるけれど、正直に言えば、僕的にはもう少しパワーが欲しい。せめて300PSはあっていいんじゃないかな(新型スバルBRZの最高出力は235PS)」
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