シボレー・コルベット(前編)

2021.12.12 思考するドライバー 山野哲也の“目” 山野 哲也 レーシングドライバー山野哲也が「シボレー・コルベット」に試乗。8代目となる新型では、初代以来のFRレイアウトを捨て去り、アメリカンスポーツカーとして一段上のステージに挑んでいる。果たしてその成否やいかに!?

大排気量NAエンジンのありがたみ

2019年、「C8」こと8代目シボレー・コルベットは、6.2リッターV8エンジンをミドに搭載した姿で登場して、世のクルマ好きを驚かせた。史上初のミドシップコルベットである。そのうえフロントにエンジンがなくなり、各種構成パーツの取り回し自由度が上がったためか、右ハンドルまで用意されるサービスぶり。日本での価格は1180万円からとなる。クーペのほか、リトラクタブルハードトップを備えたコンバーチブルもラインナップされる。

新生“ベット”に試乗した山野哲也がまず痛感したのが、大排気量の自然吸気(NA)エンジンのよさだった。

山野:現在は環境対応のため、小排気量エンジンにターボや電気モーターを加え、電子制御でチューニングしたクルマがどうしても多くなります。久しぶりに排気量に頼ったNAエンジン車に乗ると、そのよさが際立ちます。圧倒的なトルクと6.2リッターとは思えない吹け上がり! 免許を持っている人にはぜひ体験していただきたい躍動感があります。

身も心も根本から刷新されたニューコルベットだが、心臓部たるエンジンは、伝統のプッシュロッド(OHV)方式を守っている。

山野:シンプルなエンジンがもたらすダイレクト感! 大きく重くなった車体を、排気量でカバーする。無理をしていない。エンジンの力だけでクルマを前に進める。やはりコルベットは、そういうクルマですね。

webCG:スポーツカーとして、シンプルで素直な解決策です。

 
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