スズキの軽乗用車「アルト」が新型にモデルチェンジ 27.7km/リッターの低燃費を実現

2021.12.10 自動車ニュース webCG 編集部
スズキ・アルト ハイブリッドX
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スズキは2021年12月10日、軽乗用車の新型「アルト」を同年12月22日に発売すると発表した。

 
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アルト ハイブリッドS
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アルトL
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アルトA
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累計販売526万台の偉大なベーシックカー

スズキ・アルトは、使い勝手のよさや経済性の高さを追求したベーシックな軽乗用車として、1979年5月に誕生。8代、42年にわたり、国内で累計526万台が販売されてきた。

今回の新型は9代目のモデルにあたり、従来型より内外装を刷新。新しいパワーユニットの採用による最高で27.7km/リッター(WLTCモード)という低燃費や、広さを増した車内空間、装備の拡充、快適性の向上などがトピックとなっている。

ラインナップと価格は以下の通り。

  • A:94万3800円(FF)/107万5800円(4WD)
  • L:99万8800円(FF)/112万9700円(4WD)
  • ハイブリッドS:109万7800円(FF)/122万8700円(4WD)
  • ハイブリッドX:125万9500円(FF)/137万9400円(4WD)

月間販売の計画台数は6000台とされている。

親しみやすく飽きのこないデザイン

デザインは内外装ともに「気軽」「安心」「愛着」という言葉をコンセプトとし、ベーシックなイメージによる親しみやすさを重視したという。

エクステリアは角のない2ボックスのスタイルと、丸みを帯びたスクエアな意匠のモチーフが特徴で、各部のパネルは立体感が得られるよう断面形状を工夫。小柄なクルマでも安心感が得られるデザインとされている。カラーバリエーションは4種類のホワイト2トーンルーフ仕様を含む全12種類で、新色として「ダスクブルーメタリック」「ソフトベージュメタリック」を設定。上級グレードには、LEDヘッドランプや14インチアルミホイールも装備される。

一方、インテリアは「毎日乗っても飽きのこないデザイン」を追求したものとなっており、抑揚のある面や線により、各部に厚みと立体感を付与。ネイビーカラーのトリムによって質感の高さと居心地のよさを表現したという。また、シートには「あらゆる世代で親しまれている」というデニム調の表皮を採用している。

この車内空間については、従来型より広さが増している点も特徴で、1525mm(従来比+50mm)の全高により室内高は45mm拡大。室内幅も25mm大きくなっており、前後席ともにヘッドクリアランスやショルダールームのゆとりが増しているという。さらに、前席についてはフロントドア開口部の高さを20mm拡大することで乗降性も改善。広さを増したフロントウィンドウによる良好な前方視界や、豊富な収納スペースも特徴として挙げられている。

新世代エンジンとマイルドハイブリッドで燃費を追求

新型アルトでは、パワーユニットやプラットフォームもスズキのなかで最新のものにアップデートされている。

エンジンはいずれも自然吸気で、トランスミッションもCVTのみと、そのラインナップは従来型より簡素となっているが、上級グレードにはデュアルポートインジェクションやクールドEGRなどによって急速燃焼と高圧縮比化を実現した、最新世代の「R06D」型を採用。「ISG」(モーター機能付き発電機)とリチウムイオンバッテリーからなるマイルドハイブリッド機構の採用とも相まって、FF車で27.7km/リッター、4WD車で25.7km/リッターという燃費性能を実現した。一方、下位グレードには既存のモデルと同じ「R06A」型エンジンと電動アシスト機構「エネチャージ」を搭載。こちらの燃費はFF車が25.2km/リッター、4WD車が23.5km/リッターとなっている。(いずれもWLTCモード)

高張力鋼・超高張力鋼を多用した車両骨格の設計については、先代アルトから導入された軽量・高剛性なプラットフォーム「ハーテクト」を踏襲しつつ、バックドア、センターピラー、サイドドアで環状構造を形成する環状骨格構造を採用。剛性の強化を図っている。また静粛性を高めるべく、ルーフパネルとメンバーの接合部に柔軟性のあるマスチックシーラーを採用。サスペンションもスプリングやダンパーの変更によりフラットで突き上げ感のない乗り心地を追求するなど、シャシーとボディーの双方で快適性の向上を図っている。

進化した快適装備・安全装備にも注目

装備も従来モデルより強化しており、インストゥルメントパネルにはUSB電源ソケット2個を設置。インフォテインメントシステムにはスズキの国内モデルとして初めて、7インチのディスプレイオーディオが採用された。このシステムはBluetooth通信やApple CarPlay、Android Autoといったミラーリングによるスマートフォンとの連携機能を備えており、ナビゲーション使用時には、オプションのヘッドアップディスプレイに交差点案内が表示されるという。

さらに安全に関するものでは、6エアバッグ(運転席・助手席SRSエアバッグ、フロントシートSRSサイドエアバッグ、SRSカーテンエアバッグ)をはじめ、ステレオカメラ方式の自動緊急ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」や、誤発進抑制制御機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシスト、後退時ブレーキサポート、後方誤発進抑制機能を全車に標準で採用。上級グレードには、標識認識機能を備えたフルカラーヘッドアップディスプレイや、狭い場所でのすれ違いなどで重宝する「全方位モニター用カメラ」もオプションで用意している。

(webCG)

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