新型「シトロエンC4」が日本上陸 EV版の「E-C4エレクトリック」もラインナップ

2022.01.07 自動車ニュース webCG 編集部
新型シトロエンC4
新型シトロエンC4拡大

グループPSAジャパンは2022年1月7日、新型「シトロエンC4」を国内導入し、同年1月22日に発売すると発表した。

グリル中央のダブルシェブロンから左右に伸びたラインがV字型のシグネチャライトにつながっている。
グリル中央のダブルシェブロンから左右に伸びたラインがV字型のシグネチャライトにつながっている。拡大
水平基調のダッシュボードで左右の広がりを強調している。
水平基調のダッシュボードで左右の広がりを強調している。拡大
シフトセレクターはクローム仕上げのトグルスイッチ式を採用。
シフトセレクターはクローム仕上げのトグルスイッチ式を採用。拡大
助手席の前方にはタブレット端末を固定できる。
助手席の前方にはタブレット端末を固定できる。拡大
「C5エアクロスSUV」から採用が始まった「アドバンストコンフォートシート」。厚みのあるフォームが詰まっている。
「C5エアクロスSUV」から採用が始まった「アドバンストコンフォートシート」。厚みのあるフォームが詰まっている。拡大
後席は大人2人が移動の喜びを享受できる空間としている。
後席は大人2人が移動の喜びを享受できる空間としている。拡大
ブランバンキーズ
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ブルーアイスランド
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グリプラチナム
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ブランキャラメル
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新型「シトロエンC4」が日本上陸 EV版の「E-C4エレクトリック」もラインナップの画像拡大
 
新型「シトロエンC4」が日本上陸 EV版の「E-C4エレクトリック」もラインナップの画像拡大

プログレッシブ・ハイドローリック・クッションを採用

戦前のC4(1928年)や「AMI6」(1961年)、「GS」(1970年)、「GSA」(1979年)、「BX」(1982年)、「クサラ」(1994年)、「C4-I」(2004年)、「C4カクタス」(2014年)の歴史に続くシトロエンのCセグメントハッチバックが復活。新型C4では独創的なデザインと快適性というシトロエンが100年の歴史のなかで追求してきたテーマを凝縮。電気自動車(EV)版の「E-C4エレクトリック」がラインナップされているのもトピックだ。

ボディーのスリーサイズは全長×全幅×全高=4375×1800×1530mmで、ホイールベースは2665mm。プジョーの「208」「2008」などと同じ小型車向けプラットフォーム「CMP」(EV版は「eCMP」)を基本にロングホイールベース化して使っている。

エクステリアデザインは2016年のパリモーターショーで登場したコンセプトモデル「CXPERIENCE(Cエクスペリエンス)」に直接的にインスパイアされている。フロントグリル中央のダブルシェブロンから両サイドに向かって伸びるラインをV字型のLEDシグネチャーライトとつなぐことで大胆さとシャープな力強さを表現。C4カクタス以来のデザインキーを受け継ぐ高いボンネットや大径タイヤがもたらす高いアイポイント、リアに向かってなだらかに傾斜するルーフラインは、ボディー底面の空力対策とも相まって優れたエアロダイナミクスを実現している。

デザインチームはエクステリアと同様の独創性をインテリアでも追求。シトロエンならではの快適性を特徴づける技術群「アドバンストコンフォートプログラム」のコンセプトを新世代デザインと融合している。ダッシュボードは横方向の広がりを強調する水平基調とし、センター部には10インチのタッチスクリーンを搭載。その下にエアアウトレットを、さらに下にダイヤルとボタン式の空調コントローラーをレイアウトし、タッチパネルと物理スイッチの機能を切り分けている。コックピットには5.5インチの液晶表示式メーターとポップアップ式のカラーヘッドアップディスプレイを採用し、先進運転支援システムの操作系はステアリングスポークの左側に集約。クローム仕上げのシフトセレクターはトグルスイッチ式としている。

シートは「C5エアクロスSUV」で初導入し、「C3」「C3エアクロスSUV」へと展開してきた「アドバンストコンフォートシート」を採用。表皮の裏側に特別なフォーム(厚さ15mm)を採用することで体とシートとの“当たり感”を改善している。ライニング形状の最適化により、クーペのようなルーフラインでありながら後席にもきちんとしたヘッドクリアランスを確保。クラス最長レベルをうたうニースペースと合わせて大人2人が移動の喜びを享受できる空間に仕立てている。

E-C4エレクトリックは日本に導入されるシトロエン車では初となるピュアEVだ。最高出力136PS、最大トルク260N・mの駆動用モーターをフロントアクスルに搭載し、駆動用リチウムイオンバッテリーの容量は50kW。「スポーツ」「ノーマル」「エコ」の3種のドライブモードに加えて、自然な走行感を重視した「D」とエネルギー回生を強化した「B」の2種類のブレーキモードも採用している。バッテリーは1個あたり13.1kgのモジュールを18個組み合わせており、フロントおよびリアの座面下とセンターコンソールの下部に重量配分を考慮したうえで効率的に配置。内燃機関モデルと同等の室内スペースを確保している。一充電あたりの航続可能距離は405km(WLTCモード)。

内燃機関バージョンは最高出力130PS、最大トルク230N・mの1.2リッター直3ガソリンターボエンジンと、最高出力130PS、最大トルク300N・mの1.5リッターディーゼルターボエンジンをラインナップ。いずれもアイシン製の8段AT「EAT8」と組み合わされており、WLTCモードの燃費値はガソリンエンジンが17.7km/リッター、ディーゼルエンジンが22.6km/リッターと公表されている。

フロントがマクファーソンストラット式、リアがトーションビーム式の足まわりには、“ハイドロニューマチックの現代的解釈”をうたう「プログレッシブ・ハイドローリック・クッション」を採用。バンプストップラバーの代わりにセカンダリーダンパーを使ったこのメカニカルなダンパーは、入力が小さい状況では極めてソフトな乗り心地を生み出す一方で、大入力を受けた場合にはセカンダリーダンパーが底づきを抑制。懐の深いフィーリングを実現している。

移動の喜びは装備面でも追求されており、助手席側のダッシュボードにはタブレット端末を固定できる「シトロエンスマートパッドサポート」を搭載。グローブボックス内にはクルマを離れる際にタブレットを収納できるドロワーも用意する。上級グレードの「シャイン」にはサンシェード付きのスライディングガラスサンルーフを標準装備。380~1250リッターの容量を誇るラゲッジスペースには上下2段式のフロアボードを採用している。

最新のシトロエンらしく先進運転支援システムも充実。30~180km/hの範囲で作動するアダプティブクルーズコントロールや白線内の任意の位置を設定可能なレーンポジショニングアシスト、停止車両(80km/h以下)や歩行者(60km/h以下)も検知可能な衝突被害軽減ブレーキ(7~140km/hで作動)を搭載。エアバッグやシートベルトプリテンショナー作動時に自動的にブレーキをかけて二次的な被害を予防するポストコリジョンセーフティーブレーキはシトロエン車としては初採用となっている。

ボディーカラーは「ブランバンキーズ」「ブルーアイスランド」「グリプラチナム」「ブランキャラメル」の全4色展開。ブランバンキーズ以外は6万0500円のオプションカラーとなっている。

ラインナップと価格は以下の通り。

  • C4フィール(1.2リッターターボ):290万円
  • C4シャイン(1.2リッターターボ):325万円
  • C4シャインBlueHDi(1.5リッターディーゼルターボ):345万円
  • E-C4エレクトリック(EV):465万円

(webCG)

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