日産が新型「フェアレディZ」の日本仕様を発表 まずは初販限定モデルから発売【東京オートサロン2022】
2022.01.14 自動車ニュース![]() |
日産自動車は2022年1月14日、「東京オートサロン2022」で新型「フェアレディZ」を発表した。
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発表会にはKONDO RACINGの近藤真彦監督も登場
フェアレディZは1969年に登場した日産のスポーツカーである。7代目となる新型は2020年9月16日にプロトタイプが発表され、2021年にニューヨークでアメリカ仕様がお披露目されていた。日本仕様の詳細が明らかになったのは、今回が初めてである。
発表イベントでは歴代フェアレディZが動画で紹介された後、イエローとブルーの2台の新型がアンベールされた。すでに明らかになっていたように、エクステリアデザインは歴代フェアレディZへのオマージュが見て取れる。サイドシルエットやフロントまわりの形状は、初代の「S30」からインスパイアされていることが明白で、リアのアイコニックなモチーフは、「Z32」からの引用である。ロングノーズショートデッキという古典的なスポーツカーの文法を現代的にアレンジしている。
ステージに登場したのは、レーシングチームKONDO RACINGの近藤真彦監督。日産とは1982年に「マーチ」のCMキャラクターを務めて以来の縁だ。今年はSUPER GTのGT500クラスに「Nissan Z GT500」で参戦する。近藤氏は幼いころにフェアレディZは夢のスポーツカーだったことを打ち明け、「新型はドレッシーでエレガントなデザインに引かれる」と話した。
次に“フェアレディZファンの代表”として現れたのは、日産CEOの内田 誠氏である。社会人になって初めて買ったクルマがZ32だったという内田氏は、新型に試乗して「操縦安定性が高く運転がうまくなったような感覚が得られた」と語り、「50年以上続いているのがフェアレディZであり、日産を象徴するモデル。ワクワク感を満喫してほしい」と自信に満ちた表情を見せた。
新型フェアレディZのボディーサイズは全長×全幅×全高=4380×1845×1315mm、ホイールベース=2550mm。エンジンは3リッターV6ツインターボの「VR30DDTT」で、最高出力405PS(298kW)、最大トルク475N・m(48.4kgf・m)を発生。トランスミッションは6段MTと9段ATの2種類が用意される。
販売開始は2022年6月下旬の予定で、最初に提供されるのは特別仕様車の「Proto Spec(プロトスペック)」。カラーリングは「イカズチイエロー/スーパーブラック」の2トーンで、専用カラー「チタニウムゴールド」のレイズ製19インチアルミ鍛造ホイールや、イエローで塗装された4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキなどを装備。インテリアには、本革とスエード調ファブリックのコンビシート(イエローセンターストライプ、イエローステッチ、イエローアクセントライン入り)などを採用し、インストゥルメントパネル、ドアトリムクロス、MTシフトノブブーツ、ニーパッドなどにも専用カラーのステッチを施している。
販売台数は240台で、価格は6段MT、9段ATともに696万6300円。購入に際しては『フェアレディZメールマガジン』に登録してオンラインで申し込む必要があり、240台を超える応募があった場合は抽選が行われる。受け付けの開始は2022年2月7日の予定だ。
(文=鈴木真人/写真=webCG)
◆ギャラリー:東京オートサロン2022(日産フェアレディZ その1)
◆ギャラリー:東京オートサロン2022(日産フェアレディZ その2)
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