フォルクスワーゲン・ゴルフGTI(後編)
2022.02.24 谷口信輝の新車試乗 レーシングドライバー谷口信輝が新型「フォルクスワーゲン・ゴルフGTI」に試乗。さまざまな電子制御システムで武装した伝統のホットハッチに対して、走りのプロはどんな評価を下すのか?ちょっとしたクセはある
箱根のワインディングロードでフォルクスワーゲン・ゴルフGTIを走らせながら、エンジン排気量やブースト圧が気になった様子の谷口信輝。どうやら、ゴルフGTIの位置づけを捉えあぐねていたのが、その理由のようである。
「これって、ライバルはどういうクルマになるんですか?」
少し前までであれば「プジョー308GTi」あたりが直接のライバルとして挙げられたが、現行の308にはスポーツモデルの設定がない。いっぽう、谷口が大好きな「ルノー・メガーヌR.S.」は最高出力300PSでゴルフGTIより格上だし、「メルセデスAMG A35 4MATIC」も最高出力306PSでゴルフGTIをしのいでいる。ちなみに0-100km/h加速はゴルフの6.3秒に対してA35は4.7秒と段違いに速い。あえて0-100km/h加速でゴルフGTIに近い存在を挙げれば、「MINI 3ドア」の「クーパーS」が6.6秒なので、ほぼ互角といえるだろう。
「ああ、なるほど、そうですよねえ。いや、ちょっとライバルが思い浮かばなかったんで尋ねてみました」と谷口。
「ただし、245PSでもなかなかパワフルですね。今日は路面がぬれているせいで、スロットルペダルを強く踏み込むと前輪がバタついてトラクションコントロールが利くくらい。ちょっとヤンチャなキャラクターですね」
では、コーナリングはどうだろうか?
「まっすぐ走っているときは、ステアリングを通じて感じられるフロントの接地感がちょっと物足りない感じもしますが、ハードコーナリングをしてぐっと外輪に荷重をかけてあげれば、しっかりとボディーを支えてくれる足まわりに仕上がっていると思います。ほら、ターンインでロールしたところでボディーの傾きがぴたっとおさまって、その後は安定してコーナリングしてくれるでしょ? こういうところはスポーツカーっぽいですよね」
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