マクラーレン765LTスパイダー(後編)
2022.03.10 谷口信輝の新車試乗 ワインディングロードで試乗するや「すごい、すごい」の連続! プロのレーシングドライバーである谷口信輝が「マクラーレン765LTスパイダー」の走りを大絶賛するのはなぜなのか?レーシングカーを超えている!?
今回、谷口信輝に試乗してもらったのは、マクラーレンのなかでもとりわけパフォーマンスが高い765LTスパイダー。最高出力が765PSにも達するこのスーパースポーツカーを谷口は十勝スピードウェイで試乗したことがある(ただしスパイダーではなくクーペ版)というが、公道で乗るのは今回が初めて。果たしてどんな印象を抱いたのか。試乗を終えた谷口に、早速、語ってもらうことにしよう。
「もう、ムチャクチャ刺激的なスポーツカーですね、これは! まるで、刺激が服着て歩いているみたいなクルマです。ヤバいですよ!」
そういう谷口は満面の笑みを浮かべていた。つまり、同じ“刺激”でも、心地いい種類の刺激だったことは間違いなさそうだ。
「いや、そりゃもう楽しいですよ。乗り心地とかサウンドとかはレーシングカーさながらでした。もっとも、ホンモノのレーシングカーだったら、アンダーコートを剥いでいるから、はね石がボディーに当たる音もすごいし、ギア鳴りとかも、もっと聞こえるはずですね。いっぽうで、最近のレーシングカーは乗り心地も悪くないんです。いずれにしても、レーシングカー並みの刺激度であることは間違いありませんね。エンジンパワーなんて、レーシングカーを上回っているくらいです」
谷口がSUPER GTで走らせているGT3マシンは、各メーカーの性能をバランスさせるため、量産モデルに対してエンジンパワーを100PS以上絞っているケースが大半を占める。ところが765LTはベースモデルの「720S」より45PSもパワーアップしているのだから、「レーシングカーよりもパワフル」という谷口の指摘は当然といえるだろう。
「ハンドリングはコンフォートモードで十分でした」 谷口が続ける。
「たしかにスポーツモードに変えれば足まわりは多少、硬くなりますが、大きくは変わりません。トラックモードは試しませんでしたが、いずれにしてもコンフォートモードで十分だし、刺激度はもう最高レベルです。いやー、本当にすごいです。サーキットで乗ったときもすごいなあと思ったけれど、とにかくすごいという言葉しかありません。それに今回はタイヤもちゃんとグリップしたので怖くはありませんでした」
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