「レクサスUX」の改良モデル発売 “すっきりと奥深い走り”をさらに追求
2022.07.07 自動車ニュース![]() |
トヨタ自動車は2022年7月7日、「レクサスUX」の改良モデルを発売した。
スポット溶接を20点追加
改良の対象は2リッター直4純ガソリンエンジン搭載の「UX200」と同じエンジンをベースとしたハイブリッド搭載の「UX250h」。たゆまぬ進化を追求していく「Always On」の思想のもと、上質ですっきりと奥深い走りの味の深化に加えて、予防安全技術の機能拡充や最新のインフォテインメントシステムの採用など、先進装備の強化を図っている。
走りの味の深化では、サイドドアおよびバックドア周辺の開口部のスポット溶接を計20点追加。ボディー剛性を強化したうえでEPSやアブソーバーなどを再適合し、トヨタテクニカルセンター下山で走り込みを実施した。あらゆる走行シーンで減速・操舵・加速がシームレスにつながる気持ちよさなど、ドライバーの意図に忠実でリニアな応答を目指している。
トレッドパターンの工夫によってロードノイズを低減した18インチのランフラットタイヤを新規開発して、レクサスの原点だという静粛性も改善。一方で“バージョンL”では標準装着タイヤをランフラットからノーマルに変更し、走りの上質感向上と乗り心地、静粛性の向上を図っている。
スポーティーグレードの“Fスポーツ”には「パフォーマンスダンパー」と「AVS(アダプティブバリアブルサスペンションシステム)」を標準設定したほか、ステアリングギアにブレースを追加。インテリアにはスポーツシートやステアリング、シフトノブ、メーター、アルミ製スポーツペダルなどの既存の専用装備に加えて、アルミ製のフットレストとスカッフプレートを新規設定している。
予防安全技術「Lexus Safety System+」は単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上によって「プリクラッシュセーフティー」の対応領域を拡大。昼間の自転車運転者や夜間の歩行者に加えて、交差点右折時の前方からの対向直進車や右左折時の前方からの横断歩行者も検知可能としたほか、ドライバーの操舵をきっかけに車線内で操舵をアシストする緊急時操舵支援などの機能も追加した。
同一車線内の中央を走行できるようアシストする「レーントレーシングアシスト(LTA)」は車線認識にAIを活用することで支援範囲を拡大。全車速追従機能付きの「レーダークルーズコントロール」にはカーブの大きさに合わせてあらかじめ減速する「カーブ速度抑制機能」を追加した。さらに、LTA作動時にドライバーの無操作状態が続いた場合に音と表示、緩減速でドライバーに操作を促すほか、ハザードとホーンで車外にも異常発生を伝えながら車線内に減速・停車する「ドライバー異常時対応システム」も採用している。
専用アプリのインストールによってスマートフォンをデジタルキーとして使えるようになった。画面操作によってドアのロック/アンロックができるだけでなく、スマートフォンを携帯していればエンジンスタートもできる。スマートフォン間でデジタルキーの受け渡しも可能で、離れた場所にいる家族や友人間で車両の貸し借りができる。
インフォテインメントシステムは刷新されており、高解像度の12.3インチタッチディスプレイを全車に標準装備。タッチ操作の採用に伴ってインパネおよびコンソール周辺のレイアウトを最適化し、それによって生まれたスペースに2基のUSBタイプCポートを追加したほか、スマートフォンの無接点充電器のスペースも上下方向に拡大している。システム自体も「NX」などと同様の最新世代にアップデート。「ヘイ、レクサス」などの掛け声で起動する音声認識機能に加えて、「Android Auto」(有線接続のみ)と「Apple CarPlay」(Wifi接続も可能)に対応した。
ボディーカラーには強い陰影によって造形を際立たせる「ソニックイリジウム」を新規設定。また、2021年8月発売の特別仕様車“Fスポーツ スタイルブルー”の専用色だった「ソニッククロム」の設定を全モデルに拡大した。
レクサスUXのラインナップと価格は以下のとおり(UX200は全車がFF車)。
- UX200:400万3000円
- UX200“バージョンC”:424万7000円
- UX200“Fスポーツ”:468万5000円
- UX200“バージョンL”:483万6000円
- UX250h:435万9000円(FF車)/462万4000円(4WD車)
- UX250h“バージョンC”:460万3000円(FF車)/486万8000円(4WD車)
- UX250h“Fスポーツ”:504万1000円(FF車)/530万6000円(4WD車)
- UX250h“バージョンL”:519万2000円(FF車)/545万7000円(4WD車)
(webCG)