Gear Up! Selection | BLAZECUT(ブレイズカット)

不意の火災から愛車を守る自動消火システム 2023.07.10 Gear Up! 2023 Summer 生方 聡 現代車やクラシックカーを問わず、電気系統のショートなどが原因で起こる車両火災。そんな予想だにしないアクシデントに対しても、画期的な備えがあることをご存じだろうか。それがメンテナンス不要の自動消火システム「BLAZECUT」である。
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ここに驚きの数字がある。消防庁の発表によれば、2022年に発生した火災のうち、約1割にあたる3414件が車両火災だというのだ。

エンジンルームからの出火も多く、電気配線のショートをはじめ、燃料漏れ、電装品の不具合や取り付けミス、ウエスや軍手の置き忘れなど、その原因はさまざま。クルマの新旧を問わず発生するが、貴重なクラシックカーに乗る人にとっては、なんとしても避けたい事態であるし、万一、車両火災が発生してしまったときには、被害を最小限にとどめたいと考えるだろう。

そんな不安を抱える人にお薦めしたいのが、その名も“火災を止める”という意味のBLAZECUT(ブレイズカット)。消火剤が入った感熱式チューブをエンジンルーム内に設置するだけで、万一火災が発生した場合に自動で消火を行うというもの。しかも、電源や配線は一切不要で取り付けも簡単。価格も、自動車向けの商品は4万円台からとお手ごろで、一度設置すれば5~10年はメンテナンス不要で使用を続けられるのもうれしい。

ブレイズカットが火災による温度上昇を検知すると、チューブが破裂し、気体の消火剤がエンジンルームに噴霧される仕組みだ。その際、消火器のような粉末が残らないので、作動後の清掃などもほぼ不要。火災の被害に遭わなかったパーツは、その後も継続して使えるというのも見逃せない。

前述のとおり、電源や配線は一切不要で、取り付けは火災発生の可能性のある場所の上部または周囲にチューブを設置し、付属の結束バンドで固定するだけという手軽さだ。

自動車向けの商品は、2m、3m、4m、5m、6mがあり、幅広い車種に対応している。白いチューブに加えて、2~4m版では黒いチューブが用意されており、エンジンルームの色に合わせることで、目立たず設置できるのもうれしいポイントである。

(文=生方 聡)

問い合わせ:GAKUYA 072-983-2468

ブレイズカットの商品構成は本体チューブと取り付け用のタイラップのセットとなる。チューブ長により価格が異なり、0.25m(2万8875円)~6m(6万3525円)。自動車はもちろん分電盤等にも装着可能だ。
ブレイズカットの商品構成は本体チューブと取り付け用のタイラップのセットとなる。チューブ長により価格が異なり、0.25m(2万8875円)~6m(6万3525円)。自動車はもちろん分電盤等にも装着可能だ。拡大
消火に有効な箇所にタイラップで留めるだけの簡単装着が特長のブレイズカット。
(写真協力:FLEX AUTO REVIEW http://www.flexauto.net)
消火に有効な箇所にタイラップで留めるだけの簡単装着が特長のブレイズカット。
	(写真協力:FLEX AUTO REVIEW http://www.flexauto.net)拡大
チューブ先端には圧力計が備わり、正常に作動する圧力にあるか否かを確認できる。耐用年数は5~10年(メンテナンスは不要)。
(写真協力:FLEX AUTO REVIEW http://www.flexauto.net)
チューブ先端には圧力計が備わり、正常に作動する圧力にあるか否かを確認できる。耐用年数は5~10年(メンテナンスは不要)。
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ブレイズカットの装着例。
トップ写真のようにフード裏への装着のほか、エンジン周辺に這(は)わせることも可能(最小曲げ半径は16cm)。なお、装着の際はチューブの自然融解を避けるためにあらかじめ高温になる箇所の温度確認をする必要がある。
(写真協力:FLEX AUTO REVIEW http://www.flexauto.net)
ブレイズカットの装着例。
	トップ写真のようにフード裏への装着のほか、エンジン周辺に這(は)わせることも可能(最小曲げ半径は16cm)。なお、装着の際はチューブの自然融解を避けるためにあらかじめ高温になる箇所の温度確認をする必要がある。
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ポルシェ356A(写真協力:FLAT4 https://www.flat4.co.jp)
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