BMW M3コンペティションM xDriveツーリング(前編)

2023.08.31 あの多田哲哉の自動車放談 多田 哲哉 多田哲哉さんが今回試乗したのは、500PS超の最高出力を誇る、BMWのハイパフォーマンスワゴン「M3コンペティションM xDriveツーリング」。車両開発のプロは、その走りに何を思ったか?
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Mとしか言いようがない!

M3としては史上初となるツーリングは、ドイツ本国でもよりハイパワーなエンジンに4WDを組み合わせたコンペティションM xDriveのみという設定である。

そんなM3ツーリングの試乗を終えた多田さんは、ドライバーズシートにおさまったまま話し始めた。

「これはもうMとしか言いようがありませんね。相変わらず極太のステアリングホイールもそのひとつです。個人的にはステアリングは細いほうが好きで、『GRスープラ』でBMWの人たちと一緒にやった時にも『なんでこんなに太いんだ?』と聞いたことがありますが、『こっちのほうがいいだろ?』と答えるだけで、ハッキリとした理由は教えてもらえませんでした(笑)」

「インテリアの『カーボンファイバートリム』はこれだけで15万円以上のオプションですか。うらやましい(笑)。トヨタの『GR』も本当はこういう商売をしたいんだけれど、これができるようになるには長い時間がかかります」

今のGRの礎を築いた多田さんらしい感想である。

「走りもMそのものです。エンジンや足まわりのセッティングなど、全身がガシッとした剛性感はドイツ車の王道というほかありません。これならM好きも大満足のデキだと思います。普通に走っている限りは、ツーリングボディーの弱点も特に感じさせません」

 
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