【F1 2023】第16戦シンガポールGPでサインツJr.が今季初優勝
2023.09.17 自動車ニュースF1世界選手権第16戦シンガポールGP決勝が、2023年9月17日、シンガポールのマリーナベイ・ストリートサーキット（4.94km）を62周して行われた。
今シーズンこれまで全勝していたレッドブルがまさかの絶不調に見舞われ、ついに連勝記録がストップした。チェッカードフラッグまで続いた4台による緊迫した優勝争いを制したのは、フェラーリのカルロス・サインツJr.。タイヤをセーブしつつトップを守り切り、ポール・トゥ・ウィンで通算2勝目を挙げた。
2位はマクラーレン・メルセデスのランド・ノリス。予選4位からレース終盤のバーチャルセーフティーカー（VSC）で2位に上がると、フレッシュなタイヤで猛追を仕掛けてきたメルセデス勢を見事に抑え切った。
3位はメルセデスのルイス・ハミルトン。VSCのタイミングでミディアムタイヤに履き替えたシルバーアローの戦略がレースを盛り上げたものの、ファイナルラップまで3位を走っていた僚友ジョージ・ラッセルがウォールに接触する痛恨のミスで最下位にダウン、代わってハミルトンがポディウムに立った。ハミルトンはファステストラップの1点も手に入れた。
レース序盤に2位を走っていたフェラーリのシャルル・ルクレールは、サインツJr.の援護射撃を立派にこなし4位。レッドブル・ホンダRBPTのマックス・フェルスタッペンは、予選11位から5位でゴールし、5月のマイアミGPから続いていた連勝記録は「10」で止まった。アルピーヌ・ルノーのピエール・ガスリーが12番グリッドから6位入賞。マクラーレンのオスカー・ピアストリも17位と後方スタートながら7位でレースを終えた。
レッドブルのセルジオ・ペレスが8位。そしてアルファタウリ・ホンダRBPTのリアム・ローソンが、デビュー3戦目にして9位に入り初得点を決めた。ハース・フェラーリのケビン・マグヌッセンが10位でフィニッシュし最後の1点を獲得した。
以下、11位アレクサンダー・アルボン（ウィリアムズ・メルセデス）、12位ジョウ・グアンユー（アルファ・ロメオ・フェラーリ）、13位ニコ・ヒュルケンベルグ（ハース）、14位ローガン・サージェント（ウィリアムズ）、15位フェルナンド・アロンソ（アストンマーティン・メルセデス）、16位ラッセルだった。
ドライバーズチャンピオンシップは、1位フェルスタッペン374点、2位ペレス223点とトップ2は変わらず。ハミルトンが3位に上がり180点、アロンソは4位にダウンし170点。5位には142点でサインツJr.がつけている。
コンストラクターズチャンピオンシップは、1位レッドブル597点、2位メルセデス289点となり、次の日本GPでレッドブルがコンストラクターズチャンピオンを決める可能性が高まった。3位フェラーリ265点、4位アストンマーティン217点、5位マクラーレン139点と続く。
（文＝bg）
