BMW M2クーペ(前編)

2023.10.15 思考するドライバー 山野哲也の“目” 山野 哲也 レーシングドライバー山野哲也が新型「BMW M2クーペ」に試乗。どんなクルマであっても短時間の試乗で的確に特性をつかみ、分かりやすく伝えてくれるわれらが山野だが、どうも今回は様子が違う。果たして「M」の末弟にどんな印象を抱いたのだろうか。
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タイヤのグリップ力を最大限に

BMW M2クーペのボンネットを開けて、レーシングドライバーの山野哲也がエンジンベイをのぞき込む。「ギリギリの高さですね」と、どこかうれしそうにエンジン頂部とフードとのクリアランスを確認する。

M2のフロント部には、補器類とあわせ、まさに“ぎっしり”といった感じで3リッター直列6気筒ターボが収まっている。左右のダンパー取り付け部をつなぐタワーバーと、左右から斜め前方に伸びる補強材が迫力だ。

「『i4』とは真逆ですね」と言葉が続く。M2に先立ってチェックしたバイエルンの電気自動車は、フロント内部がスカスカだった。リアにしかモーターを積まない「i4 eDrive40」だったからだ。

山野哲也がステアリングホイールを握ったのは、460PSの最高出力を誇るストレート6を搭載したピュアエンジン車。2023年に日本上陸を果たした、M2としては2代目にあたるモデルである。8段ATのほかに6段MTも選択可能で、いずれも958万円のプライスタグをつける。

「Mシリーズの末弟として『できることを全部やった!』と言えるんじゃないでしょうか」と、いきなり山野哲也がその走りを結論づける。

webCG:新しいM2は、コンフォートモードで走行すると「ほどよくスポーティー」に感じられました。

 
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