BMWは新型「X2」と「iX2」をワールドプレミア クルマの未来を示す「ビジョン ノイエクラッセ」もアジア初公開【ジャパンモビリティショー2023】
2023.10.25 自動車ニュース![]() |
BMWは2023年10月25日、ジャパンモビリティショー2023の会場でプレスカンファレンスを開催し、新型「X2」とその電気自動車(EV)である「iX2」を世界初公開した。
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最初にBMWジャパンの長谷川正敏代表取締役社長が登場し、日本における2023年9月までのBMW車の販売台数が昨年比+15%と好調だったことを報告した。長谷川氏の紹介で次に姿を現したのは、オリバー・ツィプセ独BMW会長。「ミナサマコンニチハ」と日本語であいさつしたのはただの愛嬌(あいきょう)ではなく、若い頃に日本で働いていたことのある親日家なのだ。
「10年間トヨタとパートナーを組んで水素パワートレインを開発してきました。水素を使った燃料電池車の『iX5ハイドロジェン』の公道実証実験も行っています。日本は水素に関しては先駆者的な位置にいると思います」
日本文化との深いつながりを感じるとも話した。リップサービスではないことは、ステージ奥から出てきたモデルが証明している。それは「iX2」。電動パワートレインを搭載する新型コンパクトSUVで、BMWが“スポーツ・アクティビティ・クーペ(SAC)”と呼ぶ製品として初のEVで、今回がワールドプレミアとなる。出展を見送ったジャーマンメーカーもあるなかで、BMWが日本を重要視していることを示すものだ。2024年春には日本で発売するという。
「ここからは未来の話をしましょう」と言うのを合図に姿を現したのは、コンセプトモデル「Vision Neue Klasse(ビジョン ノイエクラッセ)」。こちらはアジア初公開だ。
「これこそがクルマの未来なのです。2025年には(その市販バージョンを)リリースし、以後24カ月で6モデルを発売する予定です。デジタル技術を使って高いサステイナビリティーを備えたモデルです」
デザイン責任者のエイドリアン・ファン・ホーイドンク氏も加わって、先進的なコンセプトモデルであることをアピールした。
「ショートオーバーハング、大きなホイールといったBMWの伝統的な特徴を受け継ぎながら、フロントエンドを新解釈して新しいアイデンティティーを与えています。新しさを感じますが、BMWの本質を未来に投影したクルマなのです」
「デジタル化で人間的なインテリジェンスを実現します」と語ったツィプセ会長は、最後に再び「アリガトウ」と日本語で締めくくった。
(文=鈴木真人/写真=峰 昌宏、webCG)
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