トヨタ・ヴェルファイアZプレミア(後編)
2023.12.14 谷口信輝の新車試乗 新型「トヨタ・ヴェルファイア」に、レーシングドライバー谷口信輝が試乗。オーナーならではの目線で、パワートレインによる走りの違いや各席の乗り心地になどについてリポートする。パワーだけの話ではない
実車を確認する前に「ヴェルファイア エグゼクティブラウンジ」(パワートレインはハイブリッド)をオーダーした谷口信輝に、あえてターボエンジン搭載の「ヴェルファイアZプレミア」を試乗してもらうという、ややイジワルな展開となった今回の取材。それでも谷口は、いつものように冷静に、そして谷口独自の視点で、2台を比べてくれた。
「先ほど(記事の前編において)ターボモデルのトルク感がとても頼もしいと言いましたが、もちろん、こういうクルマなのでものすごくパワーがあるわけじゃなく、車重のことを考えればまあ納得できる加速感という範囲の話です。それでも、自分がアクセルを踏んでいる量よりも少し上のレベルで加速してくれているというか、ちょっと期待を上回る加速感を味わえますよね。この辺は、明らかにハイブリッドをしのいでいると思います」
では、谷口が購入したハイブリッドのエグゼクティブラウンジはどうなのか?
「ハイブリッドシステムを積んでいるから、アクセルを踏むとモーターがすっと助けてくれます。おかげで、欲しいと思ったときにぐっとパワーを引き出すことができます。その点はいいんですが、やっぱりハイブリッドで大パワーを出そうとすると、エンジンがうなり始めちゃうんですよね。このエンジン音さえもう少し抑えてくれれば、ハイブリッドももっと快適になるんだけどなあ」
いっぽうで、ハイブリッドには重要なメリットがあるという。
「いま、試乗しているターボモデル、メーターパネルに平均燃費が8km/hって表示されていますよね。でも、僕が持っているハイブリッドは、こういう走り方をしても12km/リッター以上いきますよ。しかもハイブリッドだったらレギュラーガソリンでいいけれど、ターボだとハイオクが必要になるから、燃料代という見方をすると、燃費の差以上にターボは高くつきます。本当に、このヴェルファイアにしてから、ガソリンスタンドに行く回数が目に見えて減ったような気がします」
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