最高出力680PSを誇る高性能SUV「メルセデスAMG GLC63 S Eパフォーマンス」発売
2024.02.15 自動車ニュース![]() |
メルセデス・ベンツ日本は2024年2月15日、プラグインハイブリッドの高性能SUV「メルセデスAMG GLC63 S Eパフォーマンス」を発売した。
メルセデスAMG GLC63 S Eパフォーマンスは、メルセデスAMGのF1マシン譲りの高度な駆動システムを採用したGLCのトップパフォーマンスモデル。
パワートレインは2リッター4気筒ターボエンジンとリアアクスルを直接駆動する電気モーター、さらに容量6.1kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたもので、システム全体で最高出力680PS、最大トルク1020N・mを発生する。0-100km/hの加速タイムは3.5秒と公表されている。
単体で最高出力476PS、最大トルク545N・mを発生する2リッターターボの「M139」ユニットは、「One man、One engine」の主義に従って熟練のマイスターが手作業で組み上げる。F1由来の技術で開発された電動ターボチャージャーを採用しており、排気流が高まるまでの間、ターボの軸を、それと一体化したモーターが直接回転させることで、低回転域から豊かなトルクを発生できる。
リアのモーターは定格出力109PS、ピーク出力204PS(最大10秒間)を発生。電動シフト式の2段変速機および電子制御式LSDとともにコンパクトなエレクトリックドライブユニット(EDU)にまとめられる。リアアクスルのスリップ量が増えた場合には、プロペラシャフトを介して駆動力をフロントアクスルにも伝達し、4輪のトラクションバランスを高める。
駆動用リチウムイオンバッテリーにもF1での知見が生かされている。具体的には、高出力を繰り返し発生できる能力と軽量な構造により車両のトータルパフォーマンスを強化。充電速度の高さと出力密度の高さも特徴とされており、アップダウンのあるワインディングロードを高速走行するようなシーンでは、上りで100%パワーを発生し、下りでは強力な回生ブレーキを利かせられる。パフォーマンス志向のバッテリーながら、15kmという実用的なEV走行換算距離が確保されている。
外観においては、ハイグロスクロームの縦ルーバーを備えたAMG専用フロントグリルやフロントスポイラーリップ、「TURBO E PERFORMANCE」ロゴの専用エンブレム、赤く縁取られた「GLC 63 S」リアエンブレム、AMGスポイラーリップ、21インチAMGアルミホイール、台形のデュアルテールパイプなどが特徴。
一方インテリアは、AMG専用ドライブコントロールスイッチ付きのAMGパフォーマンスステアリングや、スポーツ走行でも長時間のドライビングでも優れた安定性と快適性を実現するというAMG専用のナッパレザースポーツシートなどを装備。64色から選択可能なアンビエントライトで上質感が演出される。
メルセデスAMG GLC63 S Eパフォーマンスの価格は1780万円。ハンドル位置は右のみとなっている。
(webCG)