アウディRS 6アバント パフォーマンス(前編)
2024.08.15 谷口信輝の新車試乗 谷口信輝が今回試乗したのは、「RSモデル史上最高のパワーと加速性能を持つ」とうたわれる、アウディの高性能ワゴン。その走りを、プロのレーシングドライバーはどのように評価する?ポルシェのアレを思い出す
「アウディRS 6アバント パフォーマンス」のステアリングを握った谷口信輝は、走り始めた直後から、遠慮する様子も見せずにコーナーを攻め立てた。そしてパワフルなエンジンが発するエキゾーストサウンドを山々にこだまさせながら、箱根のワインディングロードを駆け上っていったのである。
「このクルマ、どんなエンジンを積んでいて、最高出力はどのくらいですか?」
谷口の質問に後席から答える。
「4リッターV8ツインターボエンジンで、最高出力は630PS。つまりスーパーカー並みのパフォーマンスですね」
すると谷口は「ほほー。それをステーションワゴンのボディーに押し込んだわけですね」とため息交じりに感想を漏らす。そこで私が「しかも4輪駆動でエアサスペンション付き。つまり、ハイパフォーマンスカーの“全部乗せ”みたいなものです」と追い打ちをかけると、「じゃあ、『パナメーラ』のトップグレードみたいなモデルですね」との答えが返ってきた。さすが谷口、飲み込みが早い。
谷口に「ポルシェ・パナメーラ ターボS」を試乗してもらったのは、今から3年ほど前のこと。あちらのエンジンも基本的にRS 6と同じ4リッターV8ツインターボで、最高出力もぴったり630PSで横並び。さらには4WDやエアサスペンションを装備し、パフォーマンスだけでなく快適性や実用性まで重視しているところまで、RS 6とよく似ている。そんなパナメーラ ターボSを谷口が絶賛したことをご記憶の読者も少なくないだろう。
2台ともよく似た成り立ちで、しかもポルシェとアウディが同じフォルクスワーゲン グループに属していることを考えれば、プラットフォームが共通と想像してもおかしくないが、パナメーラはポルシェが中心となって開発した「MSB」を用いるのに対し、RS 6はフォルクスワーゲン グループのSUVなどに幅広く採用されている「MLB evo」を用いるという違いがある。
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