アウディRS 6アバント パフォーマンス(後編)

2024.08.22 谷口信輝の新車試乗 谷口 信輝 最高出力630PSを誇る“トップ・オブ・アウディスポーツ”のすごさは、加速だけにあらず。並のクルマでは体験しがたい走りの特徴について、レーシングドライバー谷口信輝が語る。
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アウディならではの身のこなし

土砂降りのワインディングロードで、「アウディRS 6アバント パフォーマンス」のトラクション性能やシフトスピードの速さなどに感心した様子の谷口信輝。続いては、そのコーナリングマナーについて話を聞いてみよう。
「やっぱり、いかにもアウディらしいコーナリングですよね」

谷口はこれまでにもアウディの安定感あふれるコーナリングフォームを高く評価してきたが、その秘密はどこにあるのか? もう少し詳しく説明してもらうことにした。
「クルマがコーナリングでロールするときって、普通はこういう動き方をしますよね」

このとき、谷口が自分の手を用いて説明したのは、手のひらから少し離れたところにある空中の一点を中心として、手のひら全体が弧を描くようにして左右に動く様子だった。
「でもアウディは、ボディーがロールするというよりは、左右のサスペンションの内側にロールセンター(クルマがロールする際の回転軸のこと)があって、ボディーがこんなふうに動いているように感じます」

ここで谷口が見せたのは、中指を中心として手のひらを左右に回転させるようなしぐさだった。
「まあ、これはあくまでもイメージで、実際はそんなことないんですよ。それに、クルマはもちろんロールしているんですが、ちょっと誇張していうと、こんなふうになるということです」

ここまで説明したところで、谷口は「ドライビングモードをオートからダイナミックに切り替えてみましょうか」と口にした。
「サスペンションの踏ん張り方が、少し強くなりましたね。それにギアの変わり方もちょっと激しくなって、やる気を感じさせます。エンジン音も少し大きくなっているけれど、やかまし過ぎず、でもちゃんと楽しめるくらいの音量。それとシフトのときにアンチラグシステムみたいなのが働いて『パパパパッ!』というところも個人的には好きです」

 
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