さらば「スーパーカブ50」! 最後に買っておくならどの仕様?
2024.11.18 デイリーコラム3つも選べる大チャンス
さきごろ伝わってきた、永遠にGood Bye! 「スーパーカブ50」の報。ムムム、やっぱりそうなっちゃうかー、という感慨はぜんぶゴミ箱にポイして、われわれバイク好きが即座にやるべきことは「ラストに買っておくべきスーパーカブ50はどれなのか?」に結論を出すことだろう。センチメンタルにひたるのはその後でいい。まずは手もとに現金を用意しよう!
ということで、まずはどのスーパーカブ50がいま買えるのか?
選択肢は3つある。
- スーパーカブ50・Final Edition(ファイナルエディション)
- スーパーカブ50・HELLO KITTY(ハローキティ)
- スーパーカブ50 ※非特別仕様車=標準モデル
それぞれ仕様について、かるーく解説を。
【スーパーカブ50ファイナルエディション】
これぞ本命、文字どおりのファイナルエディション。思いっきり原点に立ち返った「ボニーブルー」のスペシャルカラーを身にまとい、あわせてフロントエンブレム、サイドエンブレム、イグニションキーは専用デザインに。リアキャリア、チェーンケース、スイングアームもかつての1966年製「C50」にならってボディー同色なので、見た目の統一感はスタンダードモデルよりもこちらが上。ちなみに現行のスタンダードモデルでは、それらはブラックとシルバーだ。
販売計画の予定台数は2000台だが、受注したぶんはすべて生産されてオーナーのもとに届けられる。よって先着順や抽選ということではないので、その点はご安心を。大切なのは受注期間が限定されているということで、必ず2024年11月24日までにお店でオーダーを入れなければならない。価格はスタンダードモデルより5万円ほど高い29万7000円。
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“お宝”になるのは間違いない
【スーパーカブ50ハローキティ】
色モノと言ってしまえばそれまでだけど、でもオジサンは知らなかった。サンリオのキティちゃんといえばいま、世界中で大人気なのだ! それは実質的に、ディズニーのあのネズミとか熊とかといっしょということ。つまりは(ゲヘヘ)、世界中で引く手あまたということであり、さらにはリセールがワールドワイドで素晴らしく良好……ということになる。
「登録せずに宅内でコンディション良く保管しておけば……」という俗っぽい魂胆があったとしても、それはまったく否定しない。筆者だって、「友だちがタダでくれるって言っていた『NSR250R』、もらっておけば今ごろひと山~」と、いまでも下唇をかみしめて本気で悔やんでいる。ちなみに車両価格の33万円はスーパーカブ50史上で最も高額。こちらも受注は11月24日までの期間限定で、販売計画台数は300台だ。
【スーパーカブ50】
無印の標準モデル。スーパーカブにあって“スタンダード”の意味するところはとても大きい。「これこそが真のラストモデル」と言っても過言ではないだろう。この仕様については、外装のメタル部分にはブラックペイント(リアキャリアやマフラー、ミラーステー)が多用されており、かつてのクラシカルなメッキパートが全体的に少ないことを個人的に気になる点として挙げておく。あるところモダンかもしれないが、イメージするほどノスタルジックな印象は受けないということだ。カラーリングは「バージンベージュ」「グリントウェーブブルーメタリック」「タスマニアグリーンメタリック」の3種が用意されていおり、価格は24万7500円。
早くも列ができている!?
ここらでグイッと、皆さんの背中を押そう。
スーパーカブ事情に通じているバイクショップの店主さんふたりに「どれが買いか?」をズバリ聞いてみた。
まずは埼玉・所沢でカブ専門店「ハングアウト」を営む冬室 浩さん。
「そりゃもう、受注したぶんしかつくらない、ハローキティ仕様で間違いない。投機的な意味合いからいえば、ますますね(笑)。最終的に何台生産するか誰にもわからないけれど、多くのストレートなカブファンはきっとコンサバなファイナルエディションに流れるだろうから、その希少性からいってもキティちゃん車両は今後、間違いなくレアモデルになっていくはず。さまざまな専用パーツが各所におごられる点はファイナルもキティちゃんも同じ。だけど、レリーフ(立体成型)というカブとしてはかつてない特別な手法で製造されるカブのサイドカバーエンブレムなんて、発売前から激レアパーツに認定したいくらいスペシャルだね」
ファイナルエディションは走らせても飾ってもいいし、ハローキティは飾るだけがいいかもね! と、なんとも歯切れのいい冬室さんであった。
続いては、昭和から平成にかけてのミニバイクに精通する神奈川・横浜「TDF」の津田洋介さん。
「ファイナルエディションとハローキティ。どちらかで迷っているなら、うーん、どっちも買っちゃえ! というのが僕の本音。どちらを買ってもきっと損はしない。一点、ヒストリカルな車両だけに車体の保管状態には十分に気を配ってほしい。常にセンスタ止めを励行しつつ、できれば屋内ガレージに駐輪しよう。乗らないなら乗らないで、メーターの積算距離は増やしたくない。そのためにはフロントタイヤを台車に載せて動かすくらいの気合でいきましょう(笑)。余談だけど、紙のカタログや店舗の販促グッズなどもコレクターズアイテムとして希少ゆえ、それらもできれば早めにゲットしたいですね」
2024年11月12日時点での最新情報を加えると、販売店には11月8日の受注開始直後から予定台数を大幅に上回るほど注文が殺到しているとのこと。「受注した台数に関してはすべての納品する、という前提は覆されないとしても、このままのハイペースだと早期にオーダーストップになる可能性はある。そんな勢いで売れています」とは、とあるドリーム店(正規ディーラー)スタッフのコメントだ。
初期モデルならぬ末期モデルの“50カブ”、そのベストバイやいかに。きっとそば置くことになるだろうから、それはシンプルに、見た目の“ニンマリ度”で選んでいいだろう。店頭で現車を見ることができない今回の受注生産方式、せめて少ない写真でめいっぱい妄想を膨らませよう!
(文=宮崎正行/写真=宮崎正行、本田技研工業/編集=関 顕也)
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宮崎 正行
1971年生まれのライター/エディター。『MOTO NAVI』『NAVI CARS』『BICYCLE NAVI』編集部を経てフリーランスに。いろんな国のいろんな娘とお付き合いしたくて2〜3年に1回のペースでクルマを乗り換えるも、バイクはなぜかずーっと同じ空冷4発ナナハンと単気筒250に乗り続ける。本音を言えば雑誌は原稿を書くよりも編集する方が好き。あとシングルスピードの自転車とスティールパンと大盛りが好き。
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