スズキ・ジムニーXC(前編)

2024.11.21 あの多田哲哉の自動車放談 多田 哲哉 2018年7月の販売開始から6年を経て、なお人気の衰えない「スズキ・ジムニー」の現行モデル。本格派の軽クロカンを前に、トヨタでさまざまな車両を開発してきた多田哲哉さんはどんなことを思うのか?
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悩ましいラインナップ

この連載で試乗車に対峙(たいじ)するときの多田さんは、柔和な表情と見せかけつつ、その目線の奥はいつも鋭い。いわゆるプロフェッショナルの顔である。しかし、今回にかぎっては、多田さんはずっと屈託のない笑顔だった。

というのも、スズキ・ジムニーは、多田さん自身の食指をかなり動かす存在だからだ。トヨタを退職した多田さんは現在、某高原地域に暮らしておられる。ちょっとした買い出しやごみ捨てまで、普段のアシはもっぱら4WDの“軽トラ”だ。冬季には頻繁に雪が降る。となれば、ジムニーもリアルな選択肢となる。

「細かい話はさておき、ジムニー選びで悩ましいのは、オーバーフェンダーがあるかどうか。つまり、軽(自動車)のジムニーか、小型車の(ジムニー)シエラか……です」

「私が買うならやっぱりシエラですね。あのオーバーフェンダーはやたらカッコいい。あのフェンダーなら、20万~30万円余計に払うのは惜しくありません」と多田さん。

軽のジムニーとシエラを同等装備のグレード同士で比較すると、その価格差は18万円強だから、多田さんにとってはシエラは割安ということだ。

そんな多田さんはさらに「ただ、周囲の友人に聞くと、おおげさなオーバーフェンダーが付くシエラより、軽のほうがいいという人も意外と多いですよね」と続けた。

 
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