ロータス・エミーラ ファーストエディション(前編)

2025.01.30 谷口信輝の新車試乗 谷口 信輝 「ロータス最後のエンジン車」といわれるMRスポーツカー「エミーラ」。ワインディングロードでそのステアリングを握った、レーシングドライバー谷口信輝の感想は?
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いろいろ言いたいことはある

「これ、めちゃくちゃいいですね。これだったら僕も乗りたいですよ」

谷口信輝がいきなり褒めちぎったのは、箱根のワインディングロードで「ロータス・エミーラ ファーストエディション」に試乗した直後のこと。“新生ロータス”が送り出す初のミドシップ2シータースポーツカーであるエミーラは、まずは3.5リッターV6のトヨタ2GR-FEエンジンを積む「V6ファーストエディション」が日本上陸を果たしたが、本命と目されていたのはメルセデスAMG製の2リッター直4“M139”エンジンを積む“エミーラ ターボ”と呼ばれるモデルのほう。今回は、その限定モデルであるファーストエディションを試乗車として用意した。

もっとも、開口一番にエミーラを褒めちぎった谷口は、ここでいたずら心が芽生えたのか、先に自分が感じ取ったエミーラのネガティブな部分を指摘し始めたのである。
「まずは、ハンドルが回しにくい」

エミーラのステアリングホイールは上下をえぐり取った異形タイプのため、大きく操舵するとき、自分が期待した場所にステアリングのリムが「存在しない」可能性がある。谷口が不満を漏らしたのは、どうやらこのことのようだった。
「いやあ、ちょっと持ち替えるくらいだったら問題ありませんよ。でも、Uターンするくらい操舵量が大きくなると、ストレスとは言わないまでも、ちょっといまいちですね」

 
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